■ハッサク(八朔/はっさく)の来歴や特徴
●ハッサクの来歴
ハッサク(八朔/はっさく)は日本が原産のみかんで、ブンタン(文旦)の系統ではないかと考えられています。江戸時代末期1860年頃に広島県因島市田熊町の浄土寺で原木が発見されたそうです。結構昔から親しまれてきた柑橘の一つなので皆さんも子供の時分から食べていたのではないでしょうか。
「八朔」とは、旧暦の8月1日の事で、昔は毎年その時期から食べられるようになることからこの名が付いたとされています。
近年高糖度の甘い柑橘がもてはやされる傾向にありますが、ハッサクはそれらとは一線を画し、上品な甘さと食感で今なお支持者が多いみかんです。
●ハッサク(八朔)の特徴
ハッサクの果実は300~400gほどで果形はやや扁平した円形で果梗周辺に放射状溝は見られません。
果皮色は黄橙色で、甘夏みかんと同じくらい厚く、剥きにくい上、ジョウノウもしっかりとしていて、剥かなくては食べられません。ハッサクはこのジョウノウ膜が比較的綺麗に剥きやすく、むき出したサジョウだけを盛り付けたり、いろいろなスイーツにトッピングするのに向いています。
果肉(サジョウ)は歯ごたえがあり、適度な甘さと酸味を持っています。また、少し苦味もあり、全体として八朔の特徴的な味わいがあります。
■ハッサクの主な産地と食べ頃の旬
●ハッサクの全国の収穫量とトップ20の産地
ハッサクは広島県で発見された柑橘ですが、現在の最大産地は和歌山県です。2020年産の特産果樹生産動態等調査によると、全国の収穫量は25,716トンで、そのうちの約7割が和歌山県で作られています。次いで広島県が17%、4,339トンとなっています。
その他、愛媛県や徳島県、香川県といった高知県を除く四国や静岡県、熊本県などでも作られています。
●ハッサクの収穫時期
ハッサクの収穫は12月頃から始まります。通常は2月中旬位には収穫を終えますが、完全に木成りで完熟させたものは3月中旬頃が収穫時期となります。
●美味しい旬は
ハッサクは通常収穫後1カ月から2カ月程貯蔵され、酸味が落ち着いてから出荷されます。「八朔」とは、旧暦の8月1日の事で、昔は毎年その時期から食べられるようになったことからこの名が付いたとされていますが、今ではさすがにそんな真夏にはまだ木になった実は小さく未熟で食べられず、冬から春に収穫されたものはそこまで日持ちしません。
最も美味しく食べられる旬は2月から3月です。また完熟ものは3月から4月中旬位までとなります。
八朔(はっさく) | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | ||||||||||||
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収穫時期 | ||||||||||||||||||
食べ頃の旬 | ||||||||||||||||||
木成り完熟物 |
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