ツタンカーメンのエンドウ豆/紫えんどう
■ツタンカーメンのエンドウ豆(古代エンドウ豆)とは
●古代エジプトに馳せるロマン
この濃い紫色のさやをしたエンドウ豆は、古代エジプトのツタンカーメン王の墓から出土した豆の子孫といわれています。1992年にカーター氏がツタンカーメンの墓を発掘した際に数多くの副葬品の中から見つかったとされ、それを持ち帰ったカーター氏が発芽、栽培に成功し、「ツタンカーメンのエンドウ豆」として各地に広めたとされています。
日本には1956年にアメリカから伝わり、古代エジプトにまつわるエンドウ豆として主に学校関係など教育機関を中心に広がったようです。
3000年も大昔の豆がはたして生きていたのかどうか、その真偽はともかく、ロマンを感じさせてくれるエンドウ豆で、いろいろな種苗メーカーから「ツタンカーメンのエンドウ豆」として種が販売されています。
●ツタンカーメンのエンドウ豆の特徴と食べ頃の見分け方
このツタンカーメンのエンドウ豆、蔓の様子は普通のエンドウ豆と変わらないのですが、エンドウの花が白いのに対して、このツタンカーメンのエンドウ豆の花は紫色をしています。そして何よりも、サヤの色が濃い紫色なんです。この紫色は熟すにつれ少し薄れて、地の緑色が透けて見えるような感じになってきます。そうなった頃が収穫時です。
この中の実(豆)の色は普通のエンドウと同じグリーンで、食べ方も同じように食べられます。
●ツタンカーメンのエンドウ豆は豆ごはんが一番
このエンドウ豆、見た目は普通のグリーンピースと変わらないのですが、豆ごはんにすると・・・・。炊きたては薄緑の豆に白いご飯。ところが、しばらく保温したまま置いておくと・・・あら不思議、豆ごはんがうっすら赤飯のように赤味を帯びてきます。
また、ご飯を炊くときにサヤを加えて炊き上げると一層濃い色になります。(サヤは炊き上がったら取り除きます)
下の写真は豆だけで炊いたもの。炊き上がっってすぐに移したのでご飯があまり発色していません。
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