紅まどんな(愛媛果試第28号):来歴や特徴と産地と旬

紅まどんな(媛マドンナ)

■紅まどんなとは

●愛媛県のオリジナル高級タンゴール

紅まどんな(媛まどんな)

「紅まどんな」はJA全農えひめの登録商標で、正式な品種名は「愛媛果試第28号」と言います。

1990(平成2)年に愛媛県立果樹試験場(現:愛媛県農林水産研究所果樹研究センター)において、南香(三保早生×クレメンティン)(母)と天草(父) の交配により得られた実生の中から選抜育成されたタンゴール(ミカン類とオレンジ類をかけあわせたもの)の一種で、2005(平成17)年に品種登録されています。

「愛媛果試第28号」は愛媛県のオリジナル品種として県内でのみ栽培が認められており、JA全農えひめの系統では一定の品質基準をクリアしたもののみ「紅まどんな」の名称で出荷されています。また、「媛まどんな」や「愛媛まどんな」「瀬戸のまどんな」など様々な名称も見受けられますが、これらはJAを介さず独自で出荷している農園等のオリジナルのブランド名です。

●ゼリーのような食感

紅まどんな(媛まどんな)

紅まどんなの大きな特徴は、ゼリーのような舌触りの果肉です。種が無く、ジョウノウも気にならないほど薄いのでとても食べやすくジューシーです。

紅まどんな(媛まどんな)

非常に美味しく、まだ新しい品種で数も少ない事もあり、価格もそれなりに高く、高級フルーツと言えます。

甘味に関してはデビュー当初非常に甘味が強いものもが多かったように思いますが、出荷量が増えてきた2013年のものは比較的さっぱりとした甘さの物が多いように感じられます。

2017年の新春に入手したものは1個300gを超える大玉で800円もしましたが、甘みや食感などとてもいいものでした。

●品種登録データベース

紅まどんな(媛まどんな)

農林水産省の品種登録データベースには「愛媛果試第28号」の特徴が以下の通り記載されています。

『- - - - - 果実の形は短卵形、果形指数は中、果頂部の形は平坦、放射条溝及び凹環の有無は無、果梗部の形は球面、放射条溝の多少は中である。果心の充実度はかなり粗、大きさは小、果実の重さは重、果皮の色は濃橙、油胞の大きさは大、密度は疎、凹凸は凸、果面の粗滑はやや滑、果皮の厚さは薄、果皮歩合は極小、剥皮の難易は中である。じょうのう膜の硬さは軟、さじょうの形及び大きさは中、色は黄橙である。果汁の多少は多、甘味はやや高、酸味は低、香気の多少はやや多、種子数は少、胚の数は単胚である。- - - - - - 』以上、抜粋。

■紅まどんなの美味しい食べ方

●早めに食べよう

紅まどんな(媛まどんな)

通常、食べ頃の物が店頭に並ぶので、買ってきたら早めに食べた方が美味しい。時間と共に美味しさが劣化していきます。

●ゼリーのような舌触りを活かそう

絞ってジュースにしても美味しいが、せっかくなら果肉その物のゼリーのような舌触りを楽しみたいですね。皮が薄く、ジョウノウと密着しており剥きにくいので、産地では、皮ごとくし切りにして食べる方法を勧めています。

■紅まどんなの産地と食べごろの旬

●主な産地

「愛媛果試第28号」は愛媛県のオリジナル品種として、愛媛県でしか栽培されていません。主な産地は松山市、伊予市、砥部町などで、2013(平成25)年産の収穫量は1257.6トンとなっています。

●紅まどんなの収穫時期と美味しい旬

11月末には食べごろを迎える早熟なタンゴールで、12月中旬には収穫が終わり、出荷も年内にほぼ終わります。

デビュー当時から比べると出荷量も増え、店頭でもよく見かけるようになりましたが、産直の取り寄せをする場合は、早い時期から予約をした方がいいでしょう。

品種 11月 12月 1月 2月
紅まどんな