フェイジョア(Feijoa):概要や特徴と産地や旬

フェイジョア(Feijoa)

●フェイジョアの分類と特徴

◆フェイジョアとは

分類:フトモモ目 > フトモモ科 > Acca(フェイジョア)属

学名:Acca sellowiana (O.Berg) Burret

英名:Feijoa 仏名:Feijoa

和名:フェイジョア

 フェイジョアはグァバなどと同じフトモモ科の常緑樹になる果実で、南米のウルグアイ、パラグアイ、ブラジル南部が原産とされています。ニュージーランドやオーストラリアなどでは庭木や公園樹としても人気があり、その果実もポピュラーな果物として食べられています。

 フトモモ科の植物はグァバなど熱帯気候を好みますが、このフェイジョアは比較的低温化でも栽培でき、国内でも寒冷地でなければ露地栽培が可能とされています。

フェイジョア(Feijoa)

 品種も沢山あり、国内でも様々な種苗会社から苗木が販売されています。主な品種には「トライアンフ」「マリアン」「マンモス」「デンスチョイス」「アポロ」などがあります。

◆フェイジョアの特徴

 フェイジョアの果実は品種によって多少特徴が違いますが、大きさは卵位か、それより少し小さいくらいで、長さ5~8cmほどの球形に近い物から長楕円や雫型のものが多く、果皮色は黄緑から緑色で、表面は少し凸凹していますが、触った感じはさらっとしています。

フェイジョア(Feijoa)

 中の果肉は乳白色からオレンジ色で、真ん中にはゼリー部があり、そこに種子が入っており、断面が花のように見えて綺麗です。

フェイジョア(Feijoa)の断面 フェイジョア(Feijoa)の糖度

 まだ未熟なものは酸味がやや強く、果肉に梨と同じような石細胞を含むためザラザラした舌触りがありまが、追熟し、食べ頃となったものは果肉が柔らかくなり甘みが強くなります。バナナやパイナップルのような独特の強い香りがすることから「パイナップルグァバ」とも言われています。

 糖度は15度前後のものが多いようですが、完熟した甘いものでは20度近くまでなることもあるようです。試食したものを計ってみたところ16.8%でした。

●フェイジョアの主な産地と旬

フェイジョア(Feijoa)の断面

◆主な産地と生産量

 フェイジョアはかつてキウイフルーツに次ぐ果物として一時注目されたことがあったようですが、食味が今一つ受け入れられにくかったことや栽培上の問題などで広まらず、現在も国内では営農的に産地化に至っているところはないです。

 令和元年産特産果樹生産動態等調査によると福島県ではいわき市を中心に0.6ha、0.5トンの収穫量が記録されています。主な生産者は小川町の農園「楽・農・人ゆうゆうファーム」さんのようです。

 この他にも各地で栽培に取り組んでいる生産者がおり、近頃は直売所などでも果実をよく目にするようになってきました。

◆庭木として一般家庭でも栽培できます

 フェイジョアは関東より西南であれば庭木として植えておくことができます。栽培自体にはそれほど手間もかからないようなので、庭がある方は植えてみるのも楽しそうですね。

 自家不結実性の品種が多いので、1本で実を付けたいのであれば自家結実する「アポロ」や「クーリッジ」などの品種を選ぶと良いでしょう。

◆フェイジョアの収穫時期と食べ頃の旬

 フェイジョアの実は10月下旬頃から11月下旬にかけて収穫され、10日から2週間追熟させてから食べ頃を迎えます。美味しい旬の時期は11月から12月中旬あたりとなります。

品種 10月 11月 12月 1月
フェイジョア                        

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