ピルカ:特徴や産地と旬
●ピルカとは
◆ピルカの来歴
ピルカは1994(平成6)年に長崎県総合農林試験場愛野馬鈴薯支場において西南暖地用品種である「メイホウ」に寒冷地用品種の「十勝こがね」交配し、できた種を旧農林水産省北海道農業試験場(現(独)農業・食品産業技術総合研究機構 北海道農業研究センター)において選抜、育成されたものです。
2009(平成21)年に「ばれいしょ北海道50号」として北海道優良品種にその翌年には「ばれいしょ農林61号」として農林認定されています。品種登録は2009(平成21)年に出願され、2011(平成23)年に登録されました。
名称の「ピルカ」は、「美しい」という意味のアイヌ語に因むそうです。
◆ピルカの特徴
ピルカのイモはメークインほどではありませんが長卵形でメークインの様に目が浅く表面は比較的つるっとしています。肉色は淡黄色ででんぷん価はメークインよりやや少なく、粘質となっています。
栽培面では、ジャガイモの天敵ともいえるジャガイモシストセンチュウに対する抵抗性があり収量もメークイン並みのようです。
栽培適地は寒地および寒冷地となっています。
●美味しい食べ方と料理
◆調理のポイント
ピルカはイモの形が長卵形で目が浅く皮がむきやすい。
肉質は粘性で、男爵のようなほくほく感は少ないですが、煮崩れしにくく、加熱調理した後の変色も少ないので水煮系の料理に適しています。
スライスするなどして油で焼くと表面が崩れにくくカリッと仕上がるので、細切りにして炒め物に使うのにも向いています。
◆主な料理
ポトフやおでんなど煮崩れして欲しくないような煮物におすすめ。
茹でても比較的崩れにくいので、茹でたものをカットしてサラダやあえ物などに使いやすい。
< 出 典 >
※ 「ピルカ」品種詳細 農研機構ホームページ
※ 「ばれいしょ新品種「北海97号 (普及推進事項) 」地方独立行政法人 北海道立総合研究機構
※ 「ピルカ」農林水産省品種登録データベース