ニラ(韮):旬の時期と主な産地や生産量
●ニラ(韮)とは
◆ネギ科ネギ属ニラ種 (英)Garlic chives(仏)
ニラ(韮)はネギ科ネギ属の野菜で、日本でも「古事記」や「万葉集」にも出てくるほど古くから知られていた野菜の一つで、地方によって様々な呼び名で親しまれてきました。仏教の世界ではニンニクやラッキョウなどと共に臭いのきつい五葷(ゴクン)の一つとされてきました。この香り成分はニンニクなどに含まれているのと同じ硫黄化合物の一種、アリシン(硫化アリル)です。
ニラは7~9月頃に30~40センチの花茎(かけい)を伸ばし、先端に白い花を咲かせます。この花芽も「花ニラ」として食用とされます。
◆ニラのいろいろ
それぞれの写真をクリックすれば種類ごとの画像一覧のページに進みます。
緑の葉を食べるニラ |
軟白栽培されたニラ |
花茎を収穫したもの |
●ニラの主な産地は
◆ニラ(韮)の全国生産量ランキング
ニラ(韮)を最も沢山生産しているのは高知県です。ご当地グルメに「ニラ塩焼きそば」などがあります。続いて「宇都宮餃子」で知られる栃木県、次に茨城県となっています。
岡山県は黄ニラを特産として生産しており、ここでは「黄ニラばら寿司」というご当地グルメがあります。
一方花ニラは全国的に生産が少なく、主な産地は新潟県で、全国の約3割を作っています。
●美味しいニラ(韮)が出回る旬の時期
◆ニラ(韮)が最も美味しいのは春です
ニラ(韮)は通年出回っていて旬が無いようにも感じますが、実はあるんです。また、スタミナ料理などに多用される傾向にあるので、夏が旬のイメージがありますね。確かに、ニラ(韮)は暑さにとても強く、栄養面でも非常に優れているので、真夏でも収穫できる大切な葉野菜なんです。でも、最も美味しい時期と言うのは少しそれより早い時期、春に初めに伸びてきた葉です。春の出始めの葉は柔らかく、香りも強くてとても美味しいのです。
◆ニラ(韮)は一度植えたら何度も収穫できます
ニラ(韮)はとても強く栽培がしやすい野菜です。春に出てきた葉を根もと近くから刈り取っても、その後からまた次の新しい葉が伸びてきます。そうやって年に3回位は収穫が出来るんです。しかも、そうやって収穫後も株のまま冬を越し、次の年も収穫できます。株がどんどん大きくなるので株分けして数年収穫が続けられます。
◆黄ニラの旬は2月 記念日も
黄ニラが最も美味しいのは2月頃で、その頃が最も柔らかく美味しいと言われています。ちなみに2月12日は日本記念日協会認定の「黄ニラ記念日(にっこりいいニラ=2月12日)」となっています。
品種 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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ニラ(韮) | ||||||||||||
黄ニラ | ||||||||||||
花ニラ |