花ニラ(花韮):特徴や旬の時期と写真

花ニラ(はなにら/花韮)四万十の蕾

●花ニラ(花韮)とは

◆食用の花ニラ(花にら)と園芸品種の花ニラは別種

 ここで紹介するのは食用とされる花ニラで、通常葉を食用とするニラの花茎とその先に付く袋状の蕾の部分です。葉を食用とするニラに対して花を食べるので花ニラと呼ばれています。もともとは中国料理で使われてきた食材です。

 現在、「テンダーポール」や「マルイチポール」など花ニラ専用の品種も開発され、より美味しい花にらが出荷されています。

花ニラ/花韮/花にら

 一方、外見もよく似たネギ科ハナニラ属の標準和名で「花ニラ」(別名アイフェイオン)とされているものがあります。この花ニラは食べられません。同じ名称でややこしいですよね。この園芸で親しまれている花ニラは花茎の先に花が1つ開くのに対し、食用の花ニラは花茎の先に小さな葱坊主のようなものができ、開くと小さな花が沢山展開します。

◆花ニラの選び方

花ニラ(はなにら/花韮)

 花ニラを買う時は、茎の部分が花の付け根までシャキッとしていて、立てたときに首を垂れない物を選んでください。

◆炒め物によく使われます

花ニラの炒め物

 花ニラは一般的に中国料理の炒め物に用いられる事が多いです。独特の歯ざわりがあり、風味は葉ニラほど強くはなくほんのりと甘みがあって美味しいです。

◆花ニラの旬は初夏から晩夏

 花ニラは市場には一年を通して出荷されていますが、開花期は露地栽培の場合4月頃から10月頃までとなります。沢山出回り美味しく楽しめる時期は5月から9月頃となります。また、ニラは宿根草で、種を蒔いた一年目は夏の終わり頃から秋口にかけて花茎を伸ばし収穫できますが、翌年からは4月中旬頃の初夏から秋口に渡り次々と花茎を伸ばすので、収穫できる期間がグンと長くなります。

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