サクラマス・ビワマスの栄養価と効用

ビワマス/びわます/琵琶鱒

 サクラマスに含まれる主な有効成分とその効用や、カロリーをはじめ、ビタミン類などの栄養成分量を七訂日本食品標準成分表をもとに紹介します。びわ湖で獲れるビワマス/びわます/琵琶鱒もサクラマスの亜種とされるので参考になると思います。

●含まれる主な有効成分とその働き

◆身の色はサーモンと同じでアスタキサンチンによるもの

 ビワマスの身はサーモンと同じようなピンク色をしています。これは琵琶湖です成長する間に沢山のエビを食べることにより、体内にたっぷりアスタキサンチンを蓄え、産卵期の河川遡上に備えるためともいわれています。アスタキサンチンはβ-カロテンやリコピンなどと同じカロテノイドの一種で、非常に抗酸化力が強く、その働きはβ-カロテンの40倍、ビタミンEの1000倍にも相当するそうです。

 サクラマスもサーモンと同様にアスタキサンチンにより綺麗なピンクからオレンジ色をしています。

◆DHAとEPAが豊富

 生のサクラマスには100g中にDHA(ドコ サへキサエン酸)が960㎎、EPA(エイコサぺンタエン酸)が390㎎含まれており、 焼くことでそれぞれDHA1400㎎、EPA570㎎とg当たりは増加します。これらの多価不飽和脂肪酸は脳を活性化させ学習・記憶能力の向上に役立つとされている他、悪玉コレステロールや中性脂肪を減らし、逆に善玉コレステロールを増やす働きがあり、動脈硬化・心筋梗塞 ・脳梗塞・糖尿病など生活習慣病(成人病)の予防効果があるとされています。

サクラマスの料理 ルイベ

●七訂日本食品標準成分表でみる栄養成分量

◆サクラマス 可食部100gあたりの成分

 下の表に含まれる成分の量を載せています。それぞれの栄養成分の働きはその成分をクリックすれば各栄養素のページに移ります。

エネルギー 水分 たんぱく質 脂質 炭水化物 灰分 飽和脂肪酸 不飽和脂肪酸 コレステロール 食物繊維
161
kcal
69.8
g
20.9
g
7.7
g
0.1
g
1.5
g
1.60
g
4.31
g
54
mg
(0)
g
ビタミン
レチノール D E B1 B2 ナイアシン B6 B12 葉酸 パントテン酸 C
63
μg
10
μg
2.3
mg
0.11
mg
0.14
mg
8.8
mg
0.52
mg
7.6
μg
21
μg
0.97
mg
1
mg
無機質
ナトリウム カリウム カルシウム マグネシウム リン
53
mg
390
mg
15
mg
28
mg
260
mg
0.4
mg

七訂日本食品標準成分表より

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