ローマトマト:特徴や産地と旬
●ローマとは
◆調理用トマト
「ローマ」はイタリアントマトの中でも「サン・マルツァーノ」にならぶ調理用トマトの代表的な品種です。
アメリカなどからフレッシュの状態で輸入されているほか、国内でも愛知県などで栽培出荷されており、時折一般のスーパーなどにも並んでいるのを見かけます。
イタリアなどから種も輸入されており、家庭菜園でも栽培することができます。私も一度鉢植えでチャレンジしてみましたが、イタリアントマトの栽培は素人には結構難しく、良い状態の果実は一株で10個ほどしか穫れませんでした。 栽培時の様子はこちら ☞
◆ローマの特徴
「ローマ」トマトは卵型から洋ナシ形の中玉トマトで、形や大きさは栽培環境によって多少違いが出るようです。
果皮色は全体が一様に赤く皮はやや厚めです。
果肉はしっかりとしていて切っても「桃太郎」のように果汁が流れ出すようなことは無く、種のあるゼリー状の部分は少ないです。
上の写真はスーパーで購入したもので、下の写真は自家栽培したものです。いずれも果肉が肉厚でゼリー部分が少ないのが分かります。
●ローマトマトの美味しい食べ方と料理
◆調理のポイント
生食が出来ない訳ではありませんが、あまりジューシーなトマトとは言えないのでお勧めはしません。このトマトは加熱調理した時に本領を発揮し、甘味、酸味、わずかな渋みなどが絶妙のバランスでコクのある旨味となります。
◆トマトソースに
このトマトの皮を湯剥きし、潰して煮るだけでとても美味しいソースができます。塩胡椒だけでも十分です。もちろんニンニクとオリーブ油、オレガノなどを加えると一層美味しくなり、タマネギなどの野菜を炒めて加えてさらに煮込んでも美味しいです。
◆スープに
野菜やベーコンを加えたコンソメスープにこのトマトを小さくサイコロ状に切って加え、少し煮るだけでとても美味しいミネストローネに仕上がります。
◆メイン料理の付け合わせに
ローマトマトは果肉がしっかりとしており、やや厚めの輪切りにしてフライパンで両面焼いても崩れにくいです。オリーブ油かバターでソテーし、塩を振れば美味しい付け合わせになります。
◆ローマトマトの種
いくつかの海外メーカーから出ているローマトマトの種も取り寄せることができます。あなたも栽培にチャレンジしてみてはいかがですか?