緑竹(りょくちく):選ぶポイントや保存方法、食べ方や主な料理
夏が旬のタケノコ、緑竹(りょくちく)の目利き、選ぶ時のポイントから保存方法、茹で方など下拵えの方法や美味しい食べ方、主な料理とそのレシピなどを沢山の写真と共に紹介します。
●緑竹(りょくちく)の選び方と保存方法
◆選ぶポイント
緑竹(りょくちく)も孟宗竹の筍と同じように地表に長く伸びて緑が濃くなるにつれエグミが強くなります。また、穂先が伸びるにしたがって根本の塊状の部分が少なくなっていきます。選ぶとすれば、あまり長く伸びておらず根本が太いもの、穂先や皮が濃い緑になっていない、黄色っぽいものがおいしいです。
◆保存は冷蔵でなるはやで調理する
一般的なタケノコと同じで、収穫後は時間とともにエグミが強くなっていきます。購入したらできるだけ早く調理しましょう。
すぐに食べないなら、茹でて皮をむき、水に浸した状態で冷蔵庫に入れておきます。毎日水を交換することで3日ほどは美味しく食べることができます。
◆緑のものは茹でてから使う
写真のように先が長く伸びて緑が濃くなっているものはエグミが出始めているので生食には不向きです。茹でてあく抜きをしてからいろいろな料理に使いましょう。
●緑竹(りょくちく)の美味しい食べ方と料理
◆調理のポイント
緑竹(りょくちく)はアクが少なく、肉質も柔らかいので新鮮なものは生のままでもおいしく食べられます。
ただ、断面を見たときに先の方に白い空洞が並ぶ節の部分はエグミがあるので、この部分はそぎ取った方がおいしく食べられます。写真の赤い線のところから切り落とします。
緑竹(りょくちく)の下ごしらえの方法を動画で紹介しています。
また、茹でても美味しいです。
ほんのりと甘みがあり、香りは一般的なタケノコほど強くはなく、スイートコーンを思わせるような柔らかい風味があります。
◆緑竹の茹で方
茹でる場合は皮付きでも皮をむいてからでもどちらでも構いません。孟宗のタケノコのような強いアクはないので、ぬかなどは必要ありません。
大きめの鍋に水を張り、そこに緑竹を入れて茹で始めます。沸騰してから15分ほどしたら冷水に落として冷まし、皮付きの場合は皮をむいて、きれいな水に浸して保存します。
◆緑竹の刺身
緑竹筍を生のまま皮をむき、硬い部分をそぎ落としてからスライスする。
わさび醤油で食べると美味しいが、塩胡椒を振り、オリーブ油を垂らすだけでもおいしい。
シャクシャクと梨を食べるような食感で、ほんのりと甘みがあり、やさしい香りが鼻に抜けていきます。
◆緑竹の皮付きロースト
皮付きのまま、丸ごと200度のオーブンで焼き上げたもの。
しっかりとした厚みに切っても食べる時の歯触りはやさしく、甘みがあってスイートコーンのような香りが感じられる。
根本近くの外側は繊維が硬いのでそぎ落とした方がいいです。
◆緑竹とタコのジェノベーゼ
茹でた緑竹を食べやすくスライスし、茹でたタコと共にバジルソースであえたもの。サクサクとした緑竹の歯触りとタコの食感がよく合い、バジルの香りとの相性も申し分なし。
◆緑竹の天ぷら
天ぷらも緑竹の定番料理。
塊状の部分はサクサクとした歯触りで甘く美味しい。穂先の部分は白い部分をそぎ落としてから揚げてるが、それでもエグミが感じられる。このエグミというか苦みというか、春の山菜の苦みにも似ているような気がする。
◆緑竹の中華風炒め物
炒め物に使う場合は茹でたものでも、生のままのものでもどちらでも使える。食感が実にいい。
◆緑竹のおでんも美味
アクが少ないので、下茹でもせず、生のままの塊をおでん種にしてみた。
結果、嫌なエグミなどは全く汁にも出ておらず、とても美味しい実となった。これだけの塊でも箸がぷすっと刺さり、何の問題もなくかじることができた。
◆緑竹のアーリオオーリオ
今回は生のままスライスし、ニンニクを効かせながらオリーブ油で炒め、弥平とうがらしを加えてパスタに仕上げた。
ニンニクたっぷりにしたので緑竹の風味はあまり感じられなくなってしまったが、食感はとてもいい感じだった。
◆緑竹の木の芽味噌和え
生の緑竹をスライスし、木の芽、白味噌、豆腐、砂糖を合わせてすり鉢で擂り混ぜた木の芽味噌で和えたもの。
◆緑竹の煮しめ
普通のタケノコと同じように煮物にも使えます。
◆緑竹(りょくちく)を使った料理をレシピサイトで探す
主な料理レシピサイトの緑竹(りょくちく)を使ったレシピのページにリンクしています。参考にされると良いでしょう。
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