緑竹(りょくちく):特徴や産地と旬
●緑竹(りょくちく)とは
◆夏に旬を迎える筍
一般的に知られているタケノコは孟宗竹や真竹、淡竹などイケ科マダケ属ですが、緑竹(りょくちく)はホウライチク属に分類されるバンブー類の一種で、地下茎を伸ばさず株状に繁茂していきます。
緑竹(りょくちく)は台湾が原産と言われる南国のタケノコで、台湾ではよく知られている食材ですが、日本ではまだ馴染みが薄く、流通量もごくわずかしかありません。
◆緑竹(りょくちく)の特徴
緑竹のタケノコは孟宗竹ほど大きくはならず、形も付け根が幅広なのに対し、一気に穂先に向けて細くなっています。
断面を見るとわかるように、孟宗竹のタケノコに比べ節の数が少なく空洞部分が小さいので、根本の塊状の部分がたっぷりとあり、筍の大きさの割には歩留まりはそれほど悪くないです。
一般的なタケノコに比べアクが少なく、生でもおいしく食べられること、そして夏が旬であるということが大きな特徴です。
香りは孟宗竹に比べ弱く、スイートコーンのような・・・柔らかい香りがします。
●緑竹(りょくちく)の主な産地と旬
◆主な産地と生産量
国内では鹿児島県や宮崎県、熊本県の天草地方で栽培出荷されています。鹿児島本土では昭和60年代ごろに台湾出身者により栽培が始められたのが始まりと言われ、宮崎県や熊本県での栽培は平成14か15年頃からとまだ歴史は浅い。
緑竹(りょくちく)は一般的なタケノコが生る竹類のように竹藪を成さず、畑に株を植え付けて栽培します。
◆緑竹(りょくちく)の収穫時期と旬
緑竹の収穫時期は栽培地の気候風土などによって多少のずれはありますが、鹿児島や熊本では7月初旬ごろから9月末頃までのようです。最盛期の旬は7月下旬から9月上旬ごろにかけてとなります。
品種 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | ||||||||
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緑竹(りょくちく) |
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