長いカボチャの品種、甘龍(かんりゅう)/ごっちゃん長南瓜/長かぼちゃ
●長南瓜とは
◆西洋南瓜の一種
長南瓜はヘチマのような長い形をしたやや大きな南瓜で、西洋南瓜の一種とされています。品種もいくつかあり、代表的なものには近年飛騨高山の特産で知られる「宿儺かぼちゃ」をはじめ、ナント種苗の「甘龍(かんりゅう) 」や松永種苗の「ごっちゃん長南瓜」などの他、石川県の能登で作られている「弥栄(いやさか)かぼちゃ」などがあります。
◆長南瓜の特徴
外見はヘチマのように長細く、長さは40~60cm程で重さは2~4kgもあります。表皮は薄い灰緑色のものから濃い緑色のものまであり、マダラの模様が入っています。表面はとてもすべすべした滑らかな肌をした「宿儺かぼちゃ」の他はややざらついた感じのものが多いです。
果肉は濃い黄色で、種のある部分は下部の膨らんだ部分にだけ種がある鶴首南瓜とは違い、果実の形と同じように全体の中心に縦長の状態でふくまれています。果肉は肉厚で、先から尻までほぼ同じ厚みとなっています。
肉質はどれも栗南瓜に似ていて、加熱するとホクホクした食感で甘みがあります。
高級な「宿儺かぼちゃ」でなくても適時に収穫されたものは美味しく、価格もぐんと安くコストパフォーマンスに優れています。
◆長かぼちゃの料理
一般的な栗カボチャと同じ料理に使えますが、栗カボチャとの最大の違いはこの形で、細長い形をしているので、輪切りにした形を活かしたり、縦に長い板状にカットしてステーキのように焼いたり、また、薄くスライスしたものでテリーヌなどの外側に巻いたりすることができます。
ポタージュや茹でて潰した物をかぼちゃサラダにしても美味しそうです。その他、パンプキンパイやプリンなど菓子の素材としてもお勧めです。
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