ゆきつぶら<ジャガイモの品種

ゆきつぶら,ユキツブラ,ジャガイモ,じゃがいも,ポテト,馬鈴薯

●ゆきつぶらとは

◆「Pentland Dell」×「とうや」

 ゆきつぶらは1991(平成3)年に北海道立根釧農業試験場において、スコットランド作物研究所によって育成されたジャガイモシストセンチュウに強い「Pentland Dell」に早生種の「とうや」を交配し、生まれた実生から選抜育成された馬鈴薯で、2005(平成17)年にばれいしょ農林54号として農林認定され、「ゆきつぶら」の名で命名登録、2008(平成20)年に種苗法にもとづく品種登録がなされました。

 名前の由来は、肉色が雪(ゆき)のように白く形が円形(つぶら)であることから付けられたそうです。

◆ゆきつぶらの特徴

 農林水産省品種登録データベースには以下の通り記載されています。

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『-------いもの長短はやや長、扁平度はやや強、形は扁球形、皮色は白黄、目の深浅はやや浅、肉色は白、休眠期間はやや長、枯ちょう期は早、早期肥大性はやや遅、上いも重はやや少、上いも数は中、上いも平均1個重は小、肉質はやや粘である。------』 以上抜粋

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 特性としてはジャガイモシストセンチュウに対する抵抗性があり、早生白肉種で「男爵薯」より収量が多いこと。調理特性は皮を剥いてからの褐変や調理後の黒変、それに煮崩れなどが「男爵薯」より少ないとなっています。

 また、写真でも分かるように目が浅く皮が剥きやすいので加工にも適しています。

◆実際に食べてみた食味

甘熟寝太郎/ゆきつぶら,ユキツブラ,ジャガイモ,じゃがいも,ポテト,馬鈴薯

 今回入手した物は北海道産の物で、阪南青果(株)が「甘熟寝太郎」という商品名で販売している低温貯蔵された物です。

 右の写真は皮付きのまま30分程ゆでてから半分に切り、手で押しつぶしてみたものです。

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 食べた時の食感は適度なホクホク感がありつつ舌触りはなめらかで、ほんのりした甘味がありますが、際立った味の個性は感じませんでした。

◆適した料理

 肉質は男爵程ではありませんが、加熱するとホクホク感もあり、色も白いのでポテトサラダにも向いています。同じようにコロッケなども良いでしょう。

 ただ、揚げると褐変しやすい為、フライやポテトチップには不向きとなっています。

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