キタアカリ/北あかり/きたあかり<ジャガイモの品種

キタアカリ/きたあかり<ジャガイモ

●キタアカリとは

◆別名「黄金男爵」、「クリじゃがいも」

キタアカリ/きたあかり<ジャガイモ

 キタアカリは北海道農業試験場において昭和50年に「男爵薯」に「ツニカ」を交配して選抜・育成された固定品種とされています。1987(昭和62)年に新品種として出願され、1988(昭和63)年に品種登録されました。

キタアカリ/きたあかり<ジャガイモ

 1987(昭和62)年には農林水産省育成農作物新品種となり、北海道の奨励品種にも採用され、今日に至ってはホクホク系ジャガイモの代名詞的な存在にもなっており、「黄金男爵」や「クリじゃがいも」などとも呼ばれています。

 もう10年以上前のデータしかわかりませんが、2007年の時点で全国の栽培面積は約3435haで馬鈴薯の作付面積に占めるシェアは4%足らずとなっています。現在はもっと広く作られていると思われます。一般のスーパーでも「きたあかり」という品種名で売っているのをよく目にするようになりました。

◆キタアカリの特徴

キタアカリの断面/きたあかり<ジャガイモ

 キタアカリの表皮の色や形は男爵とよく似ていて扁球形でゴツゴツした感じです。違いはよく見ると目の部分がほんのりと赤みがあるのが分かり、ここで見分けが付きます。芽は赤紫色なので、出ていればもっとよく分かります。

茹でて潰したキタアカリ

 果肉は男爵よりも黄色く、肉質は粉質で、加熱調理するとホクホクした食感が味わえます。また、男爵よりも甘味が強いのも特徴です。この色や甘さなどからクリジャガイモなどとも呼ばれ、人気が高くなっています。写真は皮ごと茹でてから皮をむき、軽く押しつぶした状態です。粉質でほくほくしている様子が分かると思います。

◆適した料理

キタアカリ/きたあかり<ジャガイモ

 きたあかりは加熱調理するとホクホクするタイプで、甘く香りも良いのでシンプルにジャガバターにしたり、フライにするととても美味しいです。

 逆に、粉質のため、煮崩れしやすいと考えた方が良いです。煮物に使う場合はとろ火でイモが踊らないように注意しなければなりません。

粉ふきイモやポテトサラダにもお勧めです。

キタアカリ/きたあかり<ジャガイモ

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