ペコロス:特徴と産地や旬の時期
■ペコロスとは
●直径3~4cm位の小さな玉葱
ペコロスとはプチオニオンとも呼ばれ、直径3~4cm位の小さな小玉ねぎの総称で、通常の玉葱に比べ10倍くらい過密状態で栽培することにより小さく育てたものと、もともと小さい品種のものがあります。
愛知県のJAあいち経済連によれば、過密状態で栽培するタイプのペコロスはあいち知多農協の特産品であり、かつては全国シェアは約80%を誇ったとされていますが、その後後継者不足等により、平成29年には、日長(ひなが)ペコロス生産組合の部会員14名が4月下旬から8月中旬まで約40tを京浜市場や中京市場へ出荷しているだけとなったそうです。(愛知県ホームページより)こちらがその愛知県産ペコロス。
やや扁平な形のものが多く、サイズも北海道産のものに比べ少し大きめで、白タマネギをそのまま小さくした感じの形です。
現在市場に沢山出回っている北海道産のものは下の写真のような小さなタイプになります。
北海道産の物は専用品種云々と書かれているものをよく目にします。一個の大きさが1個あたり15~30gの小さなタマネギです。
●ペコロスの用途
普通のたまねぎの糖度が9に対して、ペコロスは糖度が11もあるそうで、小粒ながらしっかりとした味わいが持ち味となっています。
丸ごとの形をそのまま活かした煮物やメイン料理の付け合せにオーブンで焼いたり、揚げたりしたものを使います。また、ピクルスなどにもよく使われています。見た目が可愛いだけでなく、普通のタマネギよりも甘味が強く、丸のまま調理する事で口に含んで噛んだ時の食感が非常に良いという特徴があります。
ブロシェットや串揚げなどでもミニトマトと同じように丸い形のまま刺すことができて見た目も可愛いですね。
■ペコロスが美味しい旬の時期
●収穫は一般的な玉ねぎと同じ
愛知県でのペコロスの収穫は普通のたまねぎとほぼ同じ時期の4月頃から6月にかけて行われ、比較的すぐに出荷が始まります。
●北海道の収穫サイクル
北海道でも主に春に種をまき、秋に収穫する一般的な玉葱と同じ時期に採れます。収穫時期は8月下旬ごろから2月ごろにかけてとなっています。
●ペコロスが美味しい旬の時期
ペコロスは非常に保存性が高い玉葱なのでほぼ通年流通はしていますが、使い方を考えると、シチューなど煮込み料理に使われる事が多いので、冬とも言えます。ただ、新物が出る時期で言えば初夏から夏が旬となります。この新物はみずみずしく甘味が強いので、揚げ物や焼きものなどにするととても美味しいです。
品種 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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愛知県産 | ||||||||||||
北海道産 |