大阪なす:特徴や産地と旬
●大阪なすとは
◆大阪で作られている大きな千両ナス
大阪のナスと言えば泉州の水茄子が真っ先に思い浮かぶのではないでしょうか。しかし、大阪には他にも美味しいナスが作られているんです。その一つがこの「大阪なす」と呼ばれるもので、中長型のいわゆる千両ナスの一種ですが、写真でもわかるようにとても大きいです。
接木苗によるハウス栽培で作られており大阪府の「なにわ特産品」に選定されています。
◆大阪なすの特徴
大阪なすの特徴はまずその大きさ。千両ナスと言っても長さ20cmほどもあり大きいことです。そして皮と肉質が柔らかいのも特徴です。
写真のものは大阪のこだわり食材を扱うBonnie Tone(ボニートーン)さんで仕入れた上物です。張りと艶があり持つとしっかりとした感じで中身もふかふかではなく詰まっています。
●大阪なすの美味しい食べ方と料理
◆調理のポイント
基本的には他のナスと同じようにいろいろな料理に使えます。皮が柔らかいので浅漬けなどにも適しているほか、皮ごと使う料理でも皮が気になりません。
加熱調理した場合、米ナスよりは崩れやすいですが、ふかふかしたナスよりは崩れにくいです。
下に私の簡単なおすすめ料理をいくつか紹介しておきますので参考にしていただけるといいでしょう。
◆大阪なすの焼きナス
大阪なすは肉質が柔らかいと言っても質感はしっかりとあるので、焼きナスにするとナスそのものの味が口いっぱいに広がります。
生姜と出汁醤油の他、手軽にめんつゆに浸しても美味しいです。
◆大阪なすの浅漬け
皮が柔らかいので浅漬けも漬かりやすく、皮も口に残らずとても美味しいです。
もちろん、ぬか漬けもお勧めです。色々な漬物で楽しめます。
◆大阪なすのソテー
スライスした大阪なすに塩を振り、少し馴染ませてにじみ出た水分をキッチンペーパーでふき取ってからオリーブ油で両面焼いたもの。
バジルとの相性もよく、これだけでも美味しく頂けます。また、メイン料理の付け合わせにもいいでしょう。
◆大阪なすの揚げびたし
大阪なすを縦横にそれぞれ半分に切り、皮に格子状の飾り包丁を入れて油でさっと揚げ、出汁に浸したもの。
ナスは油との相性が抜群で、一気に味に深みが出てこれだけでも食べ応え満足感がたっぷりです。
◆大阪なすの天ぷら
大阪なすは天ぷらもお勧め。サクッとした衣とふんわりとしたナスの食感が絶妙。
●大阪なすの主な産地と旬
◆主な産地と生産量
「大阪なす」の主な産地は富田林市や河南町、太子町など府南部の100軒ほどの生産者によって作られており、南河内地域が主産地となっています。決して大阪で作られている千両ナスすべてを指しているわけではありません。
◆大阪なすの収穫時期と旬
大阪なすは基本的にハウス栽培されています。収穫時期は3月頃から始まり7月頃までで、真夏の暑い時期には終了しています。
ハウス栽培をするにはいくつかの理由があり、ナスの表皮は傷がつきやすく露地栽培では風によって枝や葉がこすれて傷がつきやすいことや、露地栽培の収穫盛期の真夏は日差しが強く皮が硬くなりやすいなど、単に早い時期に出荷するためだけではないんです。
品種 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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大阪なす |