イタリア丸ナス プロスペローザ:特徴や食味と栽培方法
●プロスペローザ(Prosperosa)とは
◆イタリアで作られてきた伝統品種
プロスペローザはイタリアのトスカーナ地方で古くから作られてきた伝統品種とされている丸ナス。
ちなみに、イタリア語で”Prosperosa”は英語にすると”a buxom girl”(胸の豊満な女性)という意味もあるようです。女性の豊かなバストを思わせる形から付けられたのかもしれませんね。
◆プロスペローザ(Prosperosa)の特徴
プロスペローザの形や大きさは日本で作られている丸ナスと似ており、ガクの部分も賀茂ナスなどと同じ紫色の茄子です。ただ栽培環境などによって緑色が残る個体もあります。今回入手したものは綺麗な球形でしたが、縦にくびれができやすいようです。
皮はイタリア品種にしては柔らかく、果肉は緻密で、加熱調理するとナスらしい香りが立ち、食感も柔らかく美味しいです。
写真のプロスペローザは長崎県諫早市の生産者、東川内達喜氏が提供してくださった物で、とても綺麗な状態でした。
◆プロスペローザ(Prosperosa)に向く料理
プロスペローザはイタリアの茄子なので、やはりイタリア料理に使うのが一番おいしく食べられるのではないでしょうか。
基本的には加熱調理して食べるナスで、厚切りにスライスしてオリーブ油で両面こんがり焼き上げ、チーズや玉ねぎなどをのせてグラタンのように表面をさらに焼き上げたものや、トマトで煮たカポナータなどもお勧め。
●家庭菜園で楽しもう
プロスペローザは各地の直売所で極まれに売っているのを見かけますが、一般市場に流通するほど作られていはいません。しかし、種子はいくつかの種苗メーカーのものが輸入されネットなどでも取り寄せられるので、家庭菜園で作ることができます。
◆栽培適地
一般的にナスの栽培適温は20~30℃と言われています。日当たりが良く水はけが良い土地を好むという事、そして、ナスは乾燥に弱く、水をたっぷりと与える必要があるということを考えて場所を選びます。
◆プロスペローザの栽培時期と収穫時期
栽培地の環境にもよりますが。おおむね2~5月に種をまき、7月~10月にかけて収穫できるとされています。長崎県辺りでは6~7月にかけて良い状態のものが収穫でき、収穫自体は9月頃まで続くようです。
発芽してきたら適度に間引きしながら育苗し、本葉が7枚程のところまで育ったら株間を50cm程開けて定植します。
最初の花は摘み取り、主枝とその花が付いていたところより下の脇芽を3本程残してあとは摘み取り、3~4本仕立てで栽培すると収穫量が安定します。また、一番果は小さいうちに収穫してしまった方が後の実が形よく育つと言われています。
品種 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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種まき | ||||||||||||
定植 | ||||||||||||
収穫 |