三豊なす/みとよなす<ナスの種類
●三豊なすとは
◆香川県のローカル品種
三豊なすは香川県三豊市で40年ほど前から作られてきたナスで、一般的な千両ナスの3倍ほどの大きさになるのが特徴です。
昭和初期にこの地の農家が朝鮮半島を訪れた際に種を持ち帰ったのが始まりとされています。
ナスとしては晩生種で、開花してから収穫出来るようになるまでに25日もかかる上、収量も少ない事などから他の豊産性に優れた品種への転換が進み、地元で細々と自家消費用に栽培される程度になっていたようですが、近年その美味しさが見直され、テレビなどでも取り上げられるようになり生産量が増えてきました。
◆三豊なすの特徴
最大の特徴はその大きさで、一般的な千両ナスの3倍ほどの大きさになります。形はベイナスのようなつるっとした下膨れタイプから、ヘタの周辺できゅっと萎んだ巾着型、それに丸い丸ナスがたなど、そこしばらつきがみられるようです。
皮が薄めで、皮を剥かなくても詰め物などにする際、味が染みやすいとされ、果肉は種が少なく肉質は緻密でみずみずしく水ナスに近い感じです。
●美味しい食べ方と主な料理
◆調理のポイント
丸ナスや水ナスと同じような食べ方が出来ます。鮮度が良い物は生のままかじってもほんのり甘味を感じます。
加熱調理すると果肉はとろけるように柔らかくなります。
◆主な料理
地元ではからし漬けや浅漬けなどの漬物に使われるほか、厚く切って蒸し焼きにしたものに鰹節を乗せてポン酢で食べる事が多いそうです。その他焼きナスや味噌田楽、煮物、天ぷらなどの揚物、もちろん炒め物などにも使えます。
三豊なす研究会ホームページに色々なレシピが紹介されています。
●三豊なすの主な産地と旬
◆主な産地
主な産地は香川県の西部、三豊市から観音寺市にかけての地域でのみ作られています。
◆三豊なすの収穫時期と旬
収穫は6月下旬頃から10月下旬頃までで、旬は7月から9月となります。
品種 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | ||||||
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三豊なす |
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