桃寿(とうじゅ)かぶ:特徴や産地と旬

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●桃寿とは

◆武蔵野交配ブランドのF1品種

 桃寿かぶは2019年に(株)武蔵野種苗園が開発し、武蔵野交配ブランドで種を販売しているF1品種の小カブです。

 分類的には赤カブに近いピンク色の小カブ品種となっています。

◆桃寿の特徴

 桃寿カブの特徴は武蔵野種苗園のホームページには下記のように紹介されています。

 『球全体がピンク色になり見た目が華やか。 肉質はしっかりしており赤カブと比べると軟らかいため生食用としても利用できる。 小カブと同じ作り方で栽培できる。』

 写真の桃寿かぶは、滋賀県近江八幡の近江園田ふぁーむさんが作られたもので、レストラン向けにまだ若く小さいうちに収穫されたもので、本来の大きさまで栽培するとカブが大きくなるとともに外皮の色ももう少し薄くなるようです。また、中の果肉も写真では薄く色が入っていますが、カタログではほぼ真っ白となっています。

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 桃寿かぶは一見「もものすけ」にも似ていますが、「もものすけ」は葉柄が緑なのに対し、本種は葉柄も赤紫で、外皮も手で剥くことはできません。

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 今回撮影試食した桃寿かぶは小ぶりのサイズで収穫されていることもあり、見た目が可愛く、切って色々な料理に使うにも丁度いい具合で、レストラン向けという趣旨に納得しました。皮の部分も柔らかく、歯触りがっても心地いい状態でした。

●桃寿かぶの栽培と旬

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◆桃寿かぶの収穫時期と旬

 桃寿かぶは家庭菜園にもお勧めの品種となっており、種は様々な種苗店から購入することができます。

 栽培方法など詳しい情報は種の袋にも裏面に書かれていますが、武蔵野種苗園のホームページでも紹介されているので参考にされると良いでしょう。

小カブ「桃寿」の品種特性と栽培のポイント」武蔵野種苗園ホームページ

旬のカレンダー
桃寿 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
冷涼地                        
中間地                        

●桃寿かぶの美味しい食べ方と料理

◆調理のポイント

 桃寿かぶは生のままでも美味しく食べることができることと、表皮の色合いが持ち味です。

 また、ピクルスや漬物にすると皮の色が全体に回り、赤カブよりも薄い桜色の漬物になるそうです。ただし、漬け込む時間が短いとそこまで色は広がりません。

◆桃寿かぶを使ったサラダ

 串切りにした桃寿かぶとレタス、エルバステラやレッドオニオン、セロリなどをサラダにしたもの。

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 桃寿かぶは皮をむかなくてもよく、色味がとても綺麗です。

◆桃寿かぶのピクルス

 セロリやレッドオニオンなどと共に桃寿カブをピクルスにしてみた。桃寿かぶは半割にして漬け込んでいる。

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 漬け込むことで食感的には一層柔らかくなり、皮の色は色素が溶け出して薄くなるが中の果肉はほんのりとピンク色になった。

◆桃寿カブのソテー

 半割にした桃寿カブをオリーブ油でソテーし、白身魚のポワレに付け合わせとして盛り付けたもの。

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 小さいうちに収穫されたものなので、付け合わせとして使うにもこのサイズ感がとてもいい。

< 出 典 >

※ 「小カブ「桃寿」の品種特性と栽培のポイント」武蔵野種苗園ホームページ

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