ミラノカブ:特徴や産地と旬
●ミラノカブとは
◆イタリア品種のカブ
ミラノカブと呼ばれるものはイタリアで作られているカブの品種で、輸入されている数社の種苗メーカーのパッケージには "RAPA DI MILANO A COLLETTO VIOLA" (えり(土から出ている部分)が紫色のミラノのカブ)と表記されています。
国内には生鮮品としては有入されていないと思いますが、種は販売されており国内でも栽培している農園が各地にある他、家庭菜園でも人気があるようです。
◆ミラノカブの特徴
ミラノカブは種の品名にもあるように土から顔を出している首の部分が紫色で、横に広がった扁平な型をしています。
肉質は緻密で比較的柔らかく、色が付いているのは表皮だけで中は全て白いです。
◆ミラノカブの収穫時期と旬
ミラノカブは種をまいてから1~2か月で収穫できるとされ、春の3~4月に種を蒔かれたものが5~6月に収穫され、8~10月に蒔かれたものが11~12月に収穫されます。
品種 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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●ミラノカブの美味しい食べ方と料理
◆調理のポイント
食感が良く、生のままでも甘味があり美味しく食べることができます。基本的には一般的なカブと同じ料理に使えると考えていいでしょう。
皮は薄くて比較的柔らかく、むかずに調理してもさほど気になりません。
◆ミラノカブを使ったサラダ
食べやすくスライスや細切りなどにし、他の野菜と共にサラダとして食べることができます。一般的なカブよりも甘味が強く感じられます。
◆ソテーしても美味しい
ミラノカブを串切りにして塩コショウを振り、バターやオリーブ油でソテーするとほんのり甘く、コリっとした歯触りもあって肉や魚料理の付け合わせにもよく合います。皮はむいてもいいですが、皮は比較的柔らかく、そのままでも気にならないでしょう。
◆煮ても美味しい
写真は魚と共に煮付けにしたものです。西洋品種ですが、一般的なカブと同じく出汁もよく染み色々な煮物にも使えます。味噌汁の具材にも使えます。
◆もちろんトマト煮にも
イタリアのカブなので、イタリアでおなじみのトマト煮にもよく合います。
◆その他
色がきれいなのでピクルスにもおすすめ。また、イタリア料理のバーニャカウダでも美味しく食べられます。