ホワイトセロリ/セルリー・ミニホワイトの特徴や食べ方
●ホワイトセロリ/セルリー・ミニホワイトとは
◆茎が細く白い品種
一般に「ホワイトセロリ」として市場に流通しているものは、そのほとんどがタキイ種苗が開発した「セルリー・ミニホワイト」という品種で、1990(平成2)年に登録出願、1992年に品種登録されています。
品種登録データベースによると、『中華人民共和国から導入された「辛黄芹菜」の変異系統から選抜、育成された固定品種』となっています。
◆ホワイトセロリ/セルリー・ミニホワイトの特徴
茎が細く真っ白で、全体の感じは三つ葉とよく似ています。芹菜のようにも見えますが、茎が細く、香りも穏やかです。
生のままサラダで食べると美味しいです。また、スープにも使えます。
農林水産省の品種登録データベースには以下の通り記載されています。
『-----
草姿は立、草丈は低、子葉の形は中、緑色程度はやや淡緑である。
葉数は中、小葉数はやや少、葉の色は淡緑、光沢は少、形は狭長、大きさはかなり小、複小葉の形は横菱形である。
葉柄の太さはかなり細、長さは中、色(表面)及び肉色は白、光沢は弱、軟白性はかなり易である。
「辛黄芹菜」及び「芹菜」と比較して、子葉の形が細長いこと、葉の色が淡いこと、葉柄の色(表面)及び肉色が白であること、軟白性がかなり易であること等で区別性が認められる。
-----』
●ホワイトセロリ/セルリー・ミニホワイトの選び方と保存方法
◆選び方
葉が綺麗なグリーンで茎が真っ白なもの、持った時に茎が曲がらずシャキッとしているものが新鮮です。
◆保存方法
全体が入るビニール袋などに入れて、なるべく立てた状態で冷蔵庫の野菜室に入れておきます。水耕栽培されたものは根のスポンジ部分をたっぷりと水を含ませたキッチンペーパーなどでくるんでから袋に入れておくと一層もちが良いです。
◆冷凍保存
長期保存する場合は、さっと水洗いして、しっかりと水気を切ってから、使う長さに切り、保存袋などに入れて冷凍します。ただ、冷凍したものはスープなどにしか使えなくなります。使うときは、凍った状態のまま加えるようにします。
●ホワイトセロリ/セルリー・ミニホワイトの美味しい食べ方と料理
◆調理のポイント
ホワイトセロリは生のままでも柔らかく美味しいです。サラダをはじめ、ハムで巻いたり生春巻きなどにしても食感が活きてお勧めです。
香りは一般的なセロリよりも穏やかで、沢山食べられます。
また、炒め物に使う場合は、火が通りすぎない方が美味しいので、最後に加えて差っと仕上げると良いでしょう。
◆ホワイトセロリ/セルリー・ミニホワイトを使った料理をレシピサイトで探す
主な料理レシピサイトのホワイトセロリ/セルリー・ミニホワイトを使ったレシピのページにリンクしています。参考にされると良いでしょう。
クックパッド | レシピブログ | 楽天レシピ |
●ホワイトセロリ/セルリー・ミニホワイトの栽培と収穫時期
◆ミニホワイトの栽培特性
草姿は立性で、株張りもコンパクトなのである程度密植することができます。また、そうすることで茎も白く軟白しやすいです。
播種から発芽まで10日~2週間で、その後本葉が4~5枚になるまでに3cm間隔に定植する。収穫は草丈20~25cm程度で行います。
また、スーパーなどに並んでいるものの多くは水耕栽培されたものです。
◆ホワイトセロリ/セルリー・ミニホワイトの収穫時期と旬
種まきは3~4月と8~9月にかけてで、本種は耐暑性にすぐれ、高温期の栽培でも軟弱徒長しにくく、初夏から夏にかけても収穫することができます。
セルリー・ミニホワイト | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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種まき | ||||||||||||
収穫 |
< 出 典 >
※ 「セルリー・ミニホワイト」タキイ種苗株式会社ホームページ
※ 「ミニホワイト」農林水産省品種登録データベース