コウイカ/甲烏賊:栄養価と効用
コウイカ/スミイカ/ハリイカに含まれる主な有効成分とその働きや、カロリーをはじめ、ビタミン類などの栄養成分量を七訂日本食品標準成分表をもとに紹介します。また、以下に含まれる各種アミノ酸量も紹介しています。
●含まれる主な有効成分とその働き
●イカはヘルシー
コウイカ(スミイカ)に関わらず、イカは、低脂肪、低カロリーそして高タンパクな食品です。
●タウリンが豊富
イカにはタウリンが沢山含まれており、胆汁の分泌を促進し血中のコレステロール値を下げると言われています。また、インスリンの分泌も促し糖尿病の予防にも一役買っているようです。更にタウリンには肝臓の働きを助け、 肝機能を高める働きがもあると言われています。酒のあてにイカはぴったりという訳です。
●豊富なアミノ酸
イカにはグリシン、アラニン、プロリンなどの甘味として感じるアミノ酸を多く含んでいます。また、コメなどに少ない必須アミノ酸の一つであるリジンを多く含んでいるので、「いかめし」などご飯と共に食べるとバランスが良い食事となります。
■七訂日本食品標準成分表
●コウイカ 生 可食部100gあたりの成分(内臓は含まない)
下の表は七訂日本食品標準成分表に記載されている生のコウイカに含まれる成分の量です。それぞれの栄養成分の働きはその成分をクリックすれば各栄養素のページに移ります。
エネルギー | 水分 | たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 | 灰分 | 飽和脂肪酸 | 不飽和脂肪酸 | コレステロール | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
66 kcal |
83.4 g |
14.9 g |
0.3 g |
0.1 g |
1.3 g |
-g | -g | 210 ㎎ |
(0) g |
ビタミン | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
レチノール | D | E | B1 | B2 | ナイアシン | B6 | B12 | 葉酸 | パントテン酸 | C |
5 μg |
(0) μg |
2.2 mg |
0.03 mg |
0.05 mg |
1.3 mg |
0.06 mg |
1.4 μg |
3 μg |
0.52 mg |
1 mg |
無機質 | |||||
---|---|---|---|---|---|
ナトリウム | カリウム | カルシウム | マグネシウム | リン | 鉄 |
280 mg |
220 mg |
17 mg |
48 mg |
170 mg |
0.1 mg |
七訂日本食品標準成分表より |
●生のイカ100gあたりに含まれるアミノ酸
下の表は七訂日本食品標準成分表に掲載されているイカに含まれているアミノ酸の一覧です。(検査対象はスミイカ及びヤリイカとなっています)
アミノ酸(mg/100g中) | |||||
---|---|---|---|---|---|
イソロイシン | 580 | チロシン | 400 | アラニン | 760 |
ロイシン | 1000 | スレオニン | 580 | アスパラギン酸 | 1300 |
リジン | 1000 | トリプトファン | 120 | グルタミン酸 | 2000 |
メチオニン | 370 | バリン | 550 | グリシン | 630 |
シスチン | 150 | ヒスチジン | 290 | プロリン | 1100 |
フェニルアラニン | 490 | アルギニン | 950 | セリン | 540 |