ホタルイカ/蛍烏賊/ほたるいかの旬の時期と主な産地や漁獲量
■ホタルイカ/蛍烏賊/ほたるいかとは
●ツツイカ目ホタルイカモドキ科ホタルイカ属
ホタルイカはホタルイカモドキ科の小さなイカで、日本海一体や、駿河湾、相模湾の太平洋側でも僅かですが獲れるようです。春に生まれ、翌春に産卵期を迎えて約1年で一生を終えます。腕や腹部に発光器を沢山もち、蛍と同じように青く光ることからホタルイカと呼ばれるようになりました。
●ホタルイカの主な産地は
ホタルイカと言えば、富山湾の幻想的な漁が毎年ニュースで流れる事もあり有名ですが、水揚げ量で最も多いのは浜坂漁港をはじめとする兵庫県です。次いで富山県となります。また、富山県が沿岸に押し寄せてきたホタルイカを定置網で夜に漁獲するのに対し、兵庫県などでは主に昼間に行われる底引き網漁で一気に大量に水揚げされます。味などの質的には富山湾産のものが大きくミソの詰まり具合などもよく、高値で取引されています。
●富山湾の特別天然記念物
ホタルイカは腕や腹部に1000個ほどもの発光器を持ち、夜の富山湾で行われる幻想的な網揚げの光景が観光名物にもなっています。また、このホタルイカの乱獲を防ぐため、富山市水橋から魚津市にかけての海岸沿い約15㎞、沖合約1.3㎞の海域は、春にホタルイカの群れが押し寄せることから「ホタルイカ群遊海面」として国の特別天然記念物に指定されています。
●釜茹でされたホタルイカ
ホタルイカは非常に傷みが早く、鮮度が落ちるとすぐに腐ってきます。その為、流通しているもののほとんどは水揚げされてすぐに釜茹でされてから出荷されます。スーパーなどで売っているものもそうして茹でられたものがパックに詰められて並んでいます。3月から4月の最盛期には極僅かですが生のままのものも出回ります。また、ここ数年、船上でビニールチューブに海水ごと詰められた生のホタルイカも出回るようになってきました。
■ホタルイカの漁期と旬の時期
●富山湾での漁期
富山湾では毎年3月1日が解禁日とされ、6月まで続きます。最盛期は4月から5月初旬あたりとなります。
●兵庫県では富山より早い
兵庫県でのホタルイカ漁は1月下旬頃から始まります。そして3月から4月に最盛期を迎え5月まで続きます。
●食べ頃の旬の時期
ホタルイカの旬はやはり富山湾での漁が始まる3月から4月が最も身入りも良く美味しい旬の時期と言えます。
旬カレンダー | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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富山湾産 | ||||||||||||
兵庫県産 |