ホタルイカ/蛍烏賊/ほたるいかの調理のポイントと主な料理
●目利きのポイント
◆生のホタルイカ
生のままパック付けされて流通しているものや、中には活け物も僅かに出回ります。生のものを選ぶときは、身や脚に透明感があり、艶とあ張りがある物を選びましょう。
鮮度が落ちてくると白っぽくなり、発色している部分の色が薄い茶色になり、身が柔らかくなってきます。
◆釜揚げされているもの
胴がパンパンに膨らんでいて艶がある物。姿がくずれていないものを選びます。できれば大きいものの方が美味しいです。
◆富山県産と兵庫県産
いずれも特産地として知られます。量は兵庫県産のものの方が多く、スーパーなどでも比較的安く沢山出回ります。それに対し、富山県産のものは身が大きく、中のミソも充実していて味的にも上を行きますが、価格もそれに見合って高いです。
■ホタルイカの寄生虫と調理のポイント
●ホタルイカの寄生虫
ホタルイカには「旋尾線虫」と呼ばれる寄生虫が付いている事が多く、感染しているものを生のまま食べるとその寄生虫が人の体内に移動します。こうした寄生虫は人体の内部では成長せず、幼体のまま胃腸を破って体内に移動します。腹部の皮膚近くに移動し、ミミズ腫れなどの症状が現れたり、腸付近にとどまると腸閉塞をお越したりします。
●調理のポイント
上記の寄生虫はホタルイカ全体の数パーセントに寄生していると言われているので、踊り食いなど決して生のまま食べないようにしましょう。基本的には十分に加熱調理して食べれば問題はありません。ホタルイカが生きている間はイカの腸や内臓に生息していますが、死後は他の部分に移動するとされているので、内臓を取り除けば大丈夫とは言い切れません。また、沖漬けなど加熱しない料理に使いたい場合は-30℃以下で四日間以上冷凍することで寄生虫を退治し、安全食べることが出来るようになります。
■ホタルイカの主な料理
●刺身で
ホタルイカの場合は刺身と言っても生のままと言うわけではなく、一度茹でたものを酢味噌などにつけて食べます。ところによると、げその部分だけを生のままイカそうめんのようにして提供するところもあるようですが、リスクが無いとは言えませんね・・・。
演出的に、目の前の鍋で、しゃぶしゃぶの様に茹でながら、釜揚げのアツアツを食べるという食べ方もあります。
●炒め物
ボイルされたホタルイカはそのまま食べる以外にも色々な料理に使えます。洋食や中国料理などの炒め物もその1つで、とても美味しいです。パスタの具としてもお勧めです。ガーリックオイルソースやトマトソースなどがお勧めです。
●沖漬け
ホタルイカの沖漬けは酒の肴にぴったりです。旨み成分も多く含まれていて、冷たい食感にまったりした旨みが口に広がります。
●揚げ物
フライの素材にしたり、天ぷらでも美味しく食べられます。時折破裂して油が跳ねる事があるので注意してください。
●ホタルイカを使った料理をレシピサイトで探す
主な料理レシピサイトのホタルイカを使ったレシピのページにリンクしています。参考にされると良いでしょう。
浜坂漁協婦人部 ホタルイカ料理百選 |
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