アヤムラサキ・あやむらさき (紫芋):サツマイモの品種

アヤムラサキ・あやむらさき

■アヤムラサキ(紫芋)とは

●天然色素を活かした加工用

 アヤムラサキは従来のものより、より色素が多くなるように九州農業試験場で「九州109号」と「サツマヒカリ」を交配して育成されたもので、平成6年に生まれ、翌平成7年に命名登録された紫芋です。

 一般的なサツマイモと比べ著しく紫色の色素成分アントシアニンが多く、加熱しても濃い紫色が残ります。この色素を活用し、ペーストやパウダーなどが作られているほか、焼酎をはじめ様々な酒類や各種飲料が造られています。

アヤムラサキの株

●アヤムラサキは甘くない

 アントシアニンが非常に多くとてもヘルシーなサツマイモであると共に、このイモは一般的なサツマイモと比べ、低唐質であるため、焼き芋にしてもあまり甘みが感じられません。とは言っても、加熱後も非常に濃い紫色が出るので、加工した時の色栄えは非常に綺麗です。

アヤムラサキの焼き芋

■アヤムラサキの収穫期と食べ頃の旬

掘ったばかりのアヤムラサキ

●アヤムラサキの旬は

 アヤムラサキの収穫時期は植え付け時期や地域にも寄りますが、おおむね9月下旬から11月初旬辺りとなります。美味しくなるのは収穫後2~3週間経ってからなので、食べ頃の旬は10月中旬から1月と言えます。それ以降も、定温管理されたものが市場には出回ります。

品種 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月
アヤムラサキ                                  

■アヤムラサキの調理のポイント

●アヤムラサキは甘くなく色を活かす

アヤムラサキは加熱しても甘みがあまり感じられない品種です。その代わり他にはない濃い紫色が綺麗に出るので、その色合いを活かし、甘みは蜂蜜などで補うようにすればいいでしょう。

●主な食べ方

アヤムラサキの色を活かすには、茹でたり蒸したものを潰してペースト状にし、蜂蜜などで甘みを加えてからスイートポテトに仕上げたり、生クリームなどを加えてモンブランのクリームのようにトッピングとして絞ると美しいです。

薄くスライスしてポテトチップスにしても綺麗です。

ポタージュなども綺麗ですね。

■アヤムラサキに含まれる栄養成分と効

アヤムラサキの断面

アヤムラサキには、沢山のアントシアニンが含まれているので、強い抗酸化作用による老化や発ガンの予防効果などが期待できるほか、アントシアニンには目の網膜視細胞で光を伝達するロドプシンの再合成を促進する働きもあるそうです。

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