芽キャベツ(子持ちカンラン):特徴や産地と美味しい旬の時期

芽キャベツ(子持ちカンラン)

■芽キャベツ(子持ちカンラン)とは

●アブラナ科アブラナ属ヤセイカンラン

(英)Brussels sprouts (仏)chou de Bruxelles

 メキャベツはキャベツと同じアブラナ属の一種で、子持ち甘藍(コモチカンラン)や姫甘藍(ヒメカンラン)などとも呼ばれています。ベルギーが原産地で、日本には明治元年(1868年)に伝わったと言われています。

 メキャベツは一般的なキャベツなどのように主軸の頂芽が結球するのではなく、葉の付け根に出てくる脇芽が結球しているものです。メキャベツの株は地上から7~80cm程に伸びた1本の茎に50個から60個程鈴なりに実ります。

株に付いたままの芽キャベツ
熊本県の青果卸 中田商店さんから送っていただいた株のままの芽キャベツ

 よく見ると、軸にらせん状に芽キャベツが並んで付いているのがわかります。

◆芽キャベツの特徴

芽キャベツ(メキャベツ)

 メキャベツは小さいながらも固くしっかりと巻いていて見た目はミニチュアのキャベツそのものです。一個の大きさは栽培環境にもよりますが平均20g程で、一口サイズという言葉がぴったりです。

 芽キャベツとケールを交配させて生み出されたプチヴェールという野菜もあります。

 メキャベツは少しアクがあるので、通常は下茹でしてから使います。

■芽キャベツのの主な産地と美味しい旬の時期

◆芽キャベツの主な産地

 終戦直後までは神奈川、長野、静岡、兵庫などで作られていたようですが、今では静岡県がほとんどで、全国の約9割を静岡県のJA遠州夢咲が生産しています。残りは北海道や長野で細々と栽培している程度のようです。

 また、全国で個々の農家さんが生産されており、その多くは産地で消費されています。

◆芽キャベツの旬は冬

 メキャベツは高温と湿気に弱いため、収穫時期は11月中旬から3月までに限られています。暖かいと綺麗に巻かず、青虫などの虫が付き易く栽培にはむかないんです。

 なので、美味しい芽キャベツが食べられるのは晩秋から春先までの寒い季節に限られています。

旬のカレンダー
品種 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
芽キャベツ                        
プチヴェール                        

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