ヤーコンの旬の時期と特徴や産地
●ヤーコンとは
◆アンデス生まれのキク科の根菜 (英)yacon
ヤーコンは中南米アンデス高地原産のキク科の根菜で、草丈は1~2メートルにもなり、 地下の塊根(イモ)と塊茎を食用に利用するほか、葉もヤーコン茶に加工し飲用されています。 アンデス山脈一帯ではインカ帝国の昔から、果物のような野菜として親しまれていたそうです。
日本には、1970年代に入ってきたという説がありますが当初は定着しなかったようで、1985(昭和60)年にニュージーランドから導入されたものが現在各地に広まったと考えられています。(※出典 新しい根菜ヤーコン 浅見輝男 著)
現在は導入当初のペルー系の他、農研機構によって品種改良された「アンデスの雪」、「サラダオカメ」などの品種があります。
●ヤーコンは究極のダイエット食!?
日本に導入された当初は、一見サツマイモのようにも見えながら、その食感や味が全く違いなかなか普及しなかったようですが、その後、地道な研究の結果、現在調べられているあらゆる野菜の中で、最高にフラクトオリゴ糖を含んでいる魅力的な野菜 “オリゴ糖の塊のようなお芋” ということが発見され、食物繊維やミネラル、それにポリフェノールを豊富に含んでいることと合わせてダイエット効果と美味を兼備した健康根菜として脚光を浴び、各地で栽培されるようになりました。
●ヤーコンの主な産地と旬
◆ヤーコンの主な産地
農林水産省のヤーコンに関する生産統計は2007(平成19)年までしか行われていないので、現在の生産量は不明です。残されたデータで見ると、2006年、2007年ともに岩手県と福島県しか記録がなく、2007年は福島県189.5トン、岩手県89.5トン、その前年は岩手県127.6トン、福島県151.4トンとなっています。
上記の統計には出ていませんがその他の地域でも栽培されており、北海道の置戸町をはじめ、愛知県、島根県、福岡県、熊本県などでもたくさん作られているほか、筆者が住む滋賀県でも農産物直売所では普通に並んでいます。
◆晩秋から冬が美味しい
ヤーコンは10月~12月にかけて収穫され、収穫されてから1~2ヶ月保存されます。
食べ頃のおいしい旬の時期は11月から2月までとなります。
品種 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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ヤーコン(収穫) | ||||||||||||
ヤーコン(食べ頃) |