うぐいす菜/うぐいすな<カブの品種
●うぐいす菜とは
◆京の伝統野菜のひとつ
うぐいす菜は京の伝統野菜の一つとして扱われている蕪(かぶ)の一種です。一般的なカブを若取りしたものではなく、京都市のホームページによると、江戸時代中期に中京区神泉苑町の農家が、天王寺かぶの早生種作出のために選抜淘汰してできたとされ、早春の菜としてうぐいすの鳴く頃に収穫されることから呼ばれたとも言われているそうです。
当時は役人や公家などお偉い方々の専用食材として扱われていたそうですが、現在は生産量も極僅かで、高級料亭などに卸される程度しかなく、非常に高価で一般のお店には出回っていません。
うぐいす菜と言えば、コマツナの別名でもありますが、ここでのうぐいす菜とは別物です。
◆うぐいす菜の特徴
葉の形は切れ込みがなくミブナのようなスリムな形をしています。コマツナを小さくしたような感じにも見えます。カブの部分は小豆ほどの大きさで収穫されます。味自体はクセがなく、ほのかにカブの香りがします。
◆主な料理
小さなカブの表面を形良く剥き、葉を付けたままさっと下茹でして冷水にとったものを軽く絞っておき、椀物や煮物の彩りに添えます。
とても季節感がある食材なので、もう少し価格が手頃なら色々な料理に使いたいところです。
●主な産地と旬
◆主な産地と生産量
京都市での栽培戸数は下京区七条の“京都市特産そ菜保存圃”になっている農家1戸だけだそうです。
その他、愛知県でも栽培出荷されており、京都の市場に出ています。
◆うぐいす菜の収穫時期と旬
うぐいす菜はうぐいすのさえずりが聞こえ始める頃に採れる事から名づけられたといわれているように、旬の時期は1月から2月はじめ頃となります。料亭では1月に使われる事が多いようです。
品種 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
うぐいす菜 |
FacebookとTwitter