香菜/シャンサイ/パクチー/コリアンダー
●香菜(シャンサイ)とは
◆セリ科コエンドロ属 (英)coriander (仏)coriandre
香菜(シャンサイ又はシャンツァイ)は地中海東部原産とされるセリ科の一年草で、葉や茎をハーブや葉菜として食用とし、果実(種)はスパイスとして利用します。スパイスの場合は香菜とは呼ばず、一般的にはコリアンダーという名称で呼ばれ、カレーをはじめ煮込み料理などに使われます。この項では野菜又はハーブとしての葉や茎の部分を解説していきます。
とても癖の強い香りがあり、好き嫌いがかなりはっきりと出る食材です。この香りはカメムシが発する臭いと似ていると感じる人もいますが、実はコリアンダーの名前の由来は古代ギリシャの言葉でカメムシを表す言葉からきているそうです。
◆香菜(シャンサイ又はシャンツァイ)、パクチー、コリアンダーはどれも同じものを指してます
香菜(シャンサイ)はタイ料理などで多用されていますが、近年本場のタイ料理を食べられるレストランが増えると共に、一般家庭でもフォーなどを楽しむ機会が増えてきたのではないでしょうか。それに伴ってこの香菜(シャンサイ又はシャンツァイ)も国内で沢山栽培されるようになり、一般のスーパーでもよく目にするようになりました。
日本では葉や茎の部分の名称は色々で、英語のコリアンダーをはじめ、中国の名称香菜(シャンサイ又はシャンツァイ)、それにタイ料理ではパクチーと呼ぶため、その名称でも知られています。
同じ香りがするハーブで、同じようにタイヤベトナム、メキシコなどで食べられているパクチーファランまたはノコギリコリアンダーと呼ばれるものもありますが、植物的には全く別の種類になります。
●香菜(シャンサイ又はシャンツァイ)の主な産地と旬は
◆主な産地
2013年では静岡県が最も多く生産し、次いで岡山県が多いようです。
◆春から秋にかけて収穫
香菜(シャンサイ)は春から秋の間で、真夏の日差しが強い時期を避けた時期に種をまきます。株ごと収穫する場合は種をまいて2ヶ月足らずで収穫できます。秋植えの場合は翌春になります。また。こまめに収穫する場合は花芽が出たらそれも摘み取りながら順次若い葉を収穫します。
市場には各地から出荷されたものが通年出回っているのであまり旬は感じませんが、露地栽培で美味しいのは春から初夏にかけてとなります。
品種 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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香菜(シャンサイ) |