ハロウィンスウィート:特徴や産地と旬
●ハロウィンスウィートの概要と特徴
◆ハロウィンスウィートとは
「ハロウィンスウィート」は三好アグリテック株式会社が育成したサツマイモの品種で、詳しい来歴は明かされていませんが「高系14号」から派生した品種とされています。
2011(平成23)年に種苗法に基づき登録出願され、2015(平成27)年に品種登録されています。
名称は『「肉色が鮮やかなオレンジ色」が特徴であるため、その色の特性から秋の収穫を祝う「ハロウィン」に因んで命名。』と紹介されています。
◆ハロウィンスウィートの特徴
「ハロウィンスウィート」の薯は一般的なサツマイモと同じような紡錘形で、果皮色は紫紅で外見だけでは他のサツマイモと見分けがつきません。
撮影した薯は細長い物でしたが、一般的なサツマイモと同じで太く短い物や綺麗な紡錘形のものなどが上物として扱われます。
大きな特徴は肉色で、淡い橙色をしており、加熱調理するとカボチャのようなオレンジ色になります。同じように肉色がオレンジ色のアヤコマチに似ていますが、生の状態の色はアヤコマチほど濃くはありません。
それでも、三好アグリテックによると「ハロウィンスウィート」には一般的な「高系14号」に比べ100倍、5780㎍/100gものβカロテンが含まれているとされています。
農林水産省の品種登録データベースには以下の通り記載されています。
『-----
いもの形状は紡錘形、いもの皮色(基本色)は赤、いもの皮色(補助色)は紅、いもの皮色(濃淡)はやや濃、いもの皮色(分布)は均一、
いもの肉色は淡橙、いもの暈の多少は無、いもの目の深浅は中、
露地開花性は無、1株当たり上いも個数はやや多、a当たり上いも重は多である。
出願品種「ハロウィンスウィート」は、対照品種「サニーレッド」と比較して、葉形が波・歯状心臓形であること、葉脈色が無であること、いもの肉色が淡橙であること等で区別性が認められる。
対照品種「アヤコマチ」と比較して、茎色が無であること、いもの肉色が淡橙であること等で区別性が認められる。
対照品種「ハマコマチ」と比較して、藷梗の長さが短であること、いもの肉色が淡橙であること等で区別性が認められる。
-----』以上、抜粋。
◆ハロウィンスウィートを焼き芋にしてみた
撮影試食したハロウィーンスウィートは10月28日に購入した徳島県産で形は細長いものでした。
100℃で1時間、250℃で40分焼き上げたものです。中は見事なオレンジ色でしっとりした肉質に仕上がりました。
上質の安納芋ほどではありませんが、とても甘くて美味しい薯でした。カロテンがたっぷり含まれていて色もカボチャのようですがカロテン臭のような臭みはありませんでした。
< 出 典 >
※ 「ハロウィンスウィート」三好アグリテック株式会社ホームページ
※ 「登録番号第23820号 ハロウィンスウィート」農林水産省品種登録データベース