紅こがねの来歴や特徴と産地と旬

紅こがね(ベニアズマ)<サツマイモ

●紅こがねとは

◆茨城県行方を中心に作られている「ベニアズマ」の選抜品種

 「紅こがね」は茨城県の行方市、潮来市を事業区域とするJAなめがたが「ベニアズマ」から品質が優良なものを選抜育成した品種で、昭和59年に他の産地のものと区分するために、「紅こがね」と命名し商標登録したものです。したがって、JAなめかたから出荷されたものしかこの名称は使えません。

◆紅こがねの特徴

 紅こがねは当然「ベニアズマ」の特徴を受け継ぎ、粉質でホクホクした食感のタイプです。そして口に広がる豊かな甘さを備えています。

紅こがね(ベニアズマ)の断面

◆紅こがねの焼き芋

 タイプとしてはホクホク系ですがパサパサした感じはなく、程よくホックリと口の中で崩れる感じで、香ばしい香りと共に甘味が口の中に広がります。

紅こがね(ベニアズマ)の焼き芋

 近年人気の蜜芋的な強烈な甘さではなく、自然な甘味で沢山食べても飽きない感じがしました。

●紅こがねの主な産地と旬

◆主な産地と生産量

 茨城県の行方市、潮来市を事業区域とするJAなめがたが産地となります。茨城県はサツマイモの生産量が鹿児島に次いで2位を誇っていますが、その中でもJAなめかたはトップクラスの生産量を締めています。そのJAなめ方のサツマイモのうち約8割が紅こがねだそうです。

◆紅こがねの収穫時期と旬

 紅こがねの収穫は9月頃から11月にかけて行われます。JAなめかたでは、産地ごとにデンプンの含有量などを検査し、最も適した時期に出荷するよう工夫がなされているとの事です。サツマイモの中でも紅こがね(ベニアズマ)はデンプンの含有量が多いタイプなので、収穫後やや長い期間定温貯蔵されてからの方が甘味が増しておいしくなり、JAなめかたでは8月頃まで美味しい状態で出荷されているようです。とはいうものの食べ頃の旬は1月から5月頃までではないでしょうか。

品種 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
紅こがね                        
紅こがね さつまいも ベニコガネ サツマイモ 薩摩芋

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