ひかる<ジャガイモの品種
●ひかるとは
◆ホクレンが開発したサラダ用ポテト
ひかるはサラダやコロッケなどの加工に適した品種としてホクレンが開発した品種です。2003(平成15)年に登録出願、2007(平成19)年に登録されています。
農林水産省の品種登録データベースには以下の通り記載されています。
『平成5年にホクレン農業協同組合連合会農業総合研究所長沼研究農場(北海道夕張郡長沼町)において、出願者所有の育成系統に「Maris Bard」を交配し、6年にその実生の中から選抜、以後、同恵庭研究農場(北海道恵庭市)において、増殖を行いながら特性の調査を継続し、15年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。なお、出願時の名称は「はるみ」であった。』
2003(平成15)年には北海道の奨励品種に指定されています。
◆ひかるの特徴
農林水産省の品種登録データベースには以下の通り記載されています。
『いもの長短及び扁平度は中、形は扁球形、皮色は黄褐、目の深浅は浅、肉色は淡黄、休眠期間はやや長、枯ちょう期は中晩、早期肥大性はやや速、上いも重は極多、上いも数は少、上いも平均1個重は極大、肉質はやや粉』
このジャガイモは皮を剥いた後、空気に触れた状態で置いていても褐色に変色しにくく、更に茹でた後も黒変色しにくいのが特徴で、ポテトサラダにした時に色が綺麗に仕上がります。
茹でた時の食感は男爵とほぼ同じ感じで、やや粉質でホクホクした感じになります。煮ると男爵のようにやや煮崩れしやすいです。
また、男爵のような特徴を持ちながら、形はどちらかと言えばメークインに近く、芽の窪みが浅いので皮がむきやすく、歩留まりがいいです。
◆向いた料理
基本的にはポテトサラダの原料用として紹介されています。皮がむきやすく歩留まりが良い事、皮を剥いてから水にさらさなくても褐色になりにくく茹でても黒くなりにくいと言うのはまさにポテトサラダにうってつけですね。
食感は男爵に近いので、コロッケや粉吹き芋などにしても美味しいです。