はるか<ジャガイモの品種
●はるかとは
◆長崎県生まれ北海道育ちの品種
はるかは1994(平成6)年に長崎県総合農林試験場愛野馬鈴薯支場において多収系で目の周囲が赤い「T9020-8」にジャガイモシストセンチュウに対し抵抗性をもつ「さやか」を交配し生まれた実生を国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構の北海道農業試験場(現(独)農業・食品産業技術総合研究機構 北海道農業研究センター) で選抜育成された多収でジャガイモシストセンチュウに強く、食味も良い新しい品種です。2007(平成19)年に登録出願、2009(平成21)年に品種登録されています。
◆はるかの特徴
農林水産省の品種登録データベースには以下の通り記載されています。
『いもの長短は中、いもの扁平度はやや弱、いもの形は倒卵形、皮色(1次色)は白黄、皮色(2次色)は淡赤、皮色(2次色)の分布は目周囲、目の深浅はやや浅、肉色(1次色)は白、肉色(2次色)は無、休眠期間は中、枯ちょう期は中、早期肥大性はやや速、上いも重は中、上いも数は中、上いも平均1個重は中、肉質はやや粘』
また農研機構のホームページには以下の通り記載されています。
『ばれいしょ「はるか」は白肉で、食味が良く、水煮適性が優れ、サラダおよびコロッケ加工適性もある中生の生食用系統である。目の周りが赤い外観を呈し、「男爵薯」よりも多収で、ジャガイモシストセンチュウ抵抗性がある。青枯病にもやや強い。』
◆適した料理
はるかは目が浅く皮が剥きやすく、剥いた後の変色もしにくいです。
デンプン量が少ない事もあり、生のまま千切りなどにしてサラダにして食べる事も出来ます。右の写真は千切りしたものと刻んだバジルを合わせドレッシングで和えたものです。歯触りがよく、粉っぽさも感じません。
また、肉質が粘質で煮崩れしにくいのも特徴で、煮物にも適しています。
茹で上がりの食味もよく、ポテトサラダやコロッケなどしても美味しいので色々なジャガイモ料理に使いやすい品種です。