シェリー/Cherie<ジャガイモの品種:特徴
●シェリーとは
◆フランス生まれの赤皮ポテト
シェリーはフランスのジェルミコーパ エス エイ エス(GERMICOPA)社が1985年にフランスで「ローズバル」にVK 76.199.3を交配し育成した固定種で、長楕円形で皮の色が赤く、肉色は淡黄の調理向きの品種として1997年にフランスで登録、2004(平成16)年には日本でも種苗法に基づく品種登録がいます。
原産国のフランスでは赤皮のジャガイモでは最もポピュラーな中早生品種なんだそうです。
国内では(株)ジャパンポテト(キリンビール(株)と農事組合法人・黄金崎農場の合弁会社で、その後、株式会社ホーブに買収され吸収合併されています。)が独占販売権を持っています。
◆シェリーの特徴
シェリーの芋は長楕円形で皮の色がサツマイモのように赤いのが特徴で、芽が浅く表面がつるっとしていて光沢があり綺麗です。
着生数が多く、小玉が沢山穫れる傾向があります。
肉色は淡い黄色で、粉質が少なく粘質でホクホクタイプではありません。
●美味しい食べ方と料理
◆調理のポイント
表皮は薄く、そのまま調理することもできますが、茹でたり蒸すと手で綺麗に剥きやすいです。
◆適した料理
粘質で煮ても崩れにくいということから、シチューやカレーなど煮込み料理に適しています。
試しに素揚げしてみましたが、やはりホクホク感はなく、食味は今一つでした。
< 出 典 >
※ 「各種ジャガイモ中のグリコアルカロイド含有量調査」食品衛生学雑誌 48巻3号 p. 77-82 発行年月 2007年6月
※ 「登録番号 11710 シェリー」農林水産省品種登録データベース
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