パクチョイ/広東白菜:特徴や産地と旬

パクチョイ/広東白菜/小白菜/白梗菜

●パクチョイとは

◆白軸の青梗菜

パクチョイ/広東白菜/小白菜/白梗菜

 パクチョイは中国から伝わったアブラナ科の野菜で、青梗菜と同じタイサイの一種です。青梗菜が青軸なのに対し、白軸のものを「パクチョイ」と呼びます。漢字では「白菜」となり、一般的なハクサイと紛らわしい事もあり、パクチョイは「広東白菜」と書かれたり、一般的な結球ハクサイを「大白菜」と呼び、パクチョイを「小白菜」と呼んで区別されることが多いです。その他青軸の「青梗菜」に対し「白梗菜」ともいいます。

1970年代の日中国交正常化以降あらためてパクチョイなども導入され、その際、農林水産省によって青軸のものを「チンゲンサイ」、白軸を「パクチョイ」と名称が統一されました。しかし、青々としていかにもカロテンなどの栄養価が高そうな青梗菜に対して白軸のパクチョイは一般に浸透せず、一部中国料理店向けを除き、漬物向けの品種が中心となってしまったようです。

◆パクチョイの特徴

パクチョイにもいくつかのタイプがありますが、おおむね大きさや葉の形状はほぼチンゲンサイと同じ感じです。違うのはチンゲンサイの軸は緑から薄い黄緑色をしているのに対し、パクチョイの軸は真っ白です。その分、葉の色はチンゲンサイよりも濃い緑をしているものが多いです。その白い軸と葉の緑のコントラストがはっきりしているところが持ち味でもあり、炒め物などの彩をよくしてくれます。

葉柄部分は加熱してもシャキシャキした良い歯ざわりが残る野菜です。中華料理特に広東料理には欠かせない食材と言われています。

●パクチョイの主な産地と旬

◆主な産地と生産量

政府がまとめた平成22年産のパクチョイの生産量データで見ると埼玉県が全国の約7割を生産しているとなっています。

次いで神奈川県、福岡県となっています。

◆パクチョイの収穫時期と旬

パクチョイの栽培時期は寒冷地の場合5月頃から9月にかけて種をまき、7月頃から10月下旬頃までが収穫時期となります。一般的な地域では3月頃から10月頃までに種をまき、5月中旬頃から12月にかけてガ収穫時期となります。種まきから収穫までは早ければ30日位、遅くても50日位とされています。

食べ頃の旬の時期は初夏から晩秋までとなります。中でも、気温が下がるぎりぎりの晩秋あたりが甘味が増し最も味が良くなるという意味で一番の旬かもしれません。

品種 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
パクチョイ                        

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