あさつき/浅葱/アサツキ:二つのタイプの特徴や産地と旬
●アサツキ(浅葱/あさつき)とは
◆アサツキ(浅葱/あさつき)
あさつきはネギとは違う独立した種類で辛みの強いのが特徴。本来は山菜で、冬から早春にかけてが旬です。夏になると葉が枯れ、地下の球根だけの休眠状態に入ります。
アサツキは「浅葱」とかかれるように、ネギより浅い緑色をしている事からそう呼ばれるようになったようです。形は一般的な細ネギとよく似ていますが、とても細い葉をしていて、チャイブと同じがそれより少し太いくらいです。
旬の時期以外に出回っているものの多くは葉ねぎを若取りしたもので代用されたりしています。
辛味が強いので、そのものを食べると言うより、薬味として使います。
細い青ネギ状のものを収穫し、食用とするタイプと、春にのびた新芽を食用とするタイプがあります。
◆山形県の伝統野菜
関西をはじめ多くは細い青ネギ状に成長したものを食用としますが、福島県や山形県など東北地方では冬から春に球根からのびてきた新芽の部分を収穫したものを、春の味覚として親しまれてきました。山形県ではこれを伝統野菜の一つとして扱っており、庄内地方では冬に掘り出したあさつきを1週間ほど加温し新芽を出させて出荷しています。
右の写真はハウス栽培されたもので、比較的真っ直ぐな姿で芽の部分が青々としています。一方露地栽培されたものは芽が黄色っぽくて短く、白い鱗茎部分が曲がっています。
●あさつきの主な産地と旬
◆アサツキ(浅葱/あさつき)の全国生産量
アサツキの生産量はネギ全体から見ると約1%程しかなく、あまり出回っていません。生産量が多いのは広島県、福島県、山形県と群馬県です。また、広島県などで作られているのは青ネギタイプで、福島県や山形県のものとはタイプが違います。
価格はネギほど安くは無いですが、たまには刺激のある本来のアサツキを薬味に使ってみるのも良いですよ。特に新芽のものは季節感が強く感じられます。
◆あさつきの収穫時期と旬
あさつきは夏と冬は休眠状態になり、春と秋に葉を伸ばします。細い青ネギ状のものは通年市場に出回っていますが、本来の旬は葉を伸ばす春と秋です。一方、東北地方のあさつきは冬から春にかけてが旬となります。
品種 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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細い青ネギ状のもの | ||||||||||||
東北の新芽 |