十市(とおち):高知県の小なす
●十市(とおち)なすの来歴や特徴
◆十市なすとは
京阪神の市場で「小なす」と言えば高知県産のものが主流となっていますが、この高知県で作られている卵型の小なすは十市(とおち)なすという品種が主に使われています。この十市(とおち)なすは形や色艶がよく、京都の料亭などでもよく使われています。
◆十市なすの来歴
十市なすは南国市十市地区で作られてきたナスで、1935年頃に高知市初月地区の在来種「初月なす」と果皮の色が濃い「真黒(しんぐろ)なす」とが自然交雑して生まれたと考えられています。
◆十市なすの特徴
十市なすは小なすに適した品種とされ、20~30gで収穫されます。果実は短卵形で揃いがよく、果皮は黒紫色で光沢があります。
果肉はぎゅっと締まっていて硬く、皮もしっかりとしているので輸送性に優れているのも現在でも広く栽培されている理由の一つです。
果肉がしっかりとしているので、煮るなどの加熱調理でも煮崩れしにくく、皮の色が濃く、漬物にした時の色も綺麗に仕上がります。
◆小なすの収穫時期と旬
十市なすは露地物が初夏から秋口に収穫されますが、冬から春にかけてもハウスによる促成栽培物が収穫され、周年市場に出荷されています。
収穫の盛期であり、季節的にも美味しい旬の時期は6~7月です。
品種 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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十市(とおち) |
●十市(とおち)の写真ギャラリー
撮影機材: CANON EOS 5DⅣ , EF24-70mm F4L IS USM , EF100mm F2.8Lマクロ IS USM
各画像をクリックしていただければ拡大画像がご覧いただけます。
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