ワインドレス:来歴や特徴と産地と旬
●ワインドレスとは
◆ワインドレスの来歴
ワインドレスはタキイ種苗株式会社が開発し種子を販売しているサニーレタスの一種で『アントシアニンを豊富に含む、ワインレッドが美しいリーフレタス』とうたわれています。正式な品種名は「TLE496」で、種苗法に基づき2013年に登録出願、2015年に品種登録もされています。
◆ワインドレスの特徴
ワインドレスは『アントシアニンを豊富に含む』と謳われているように、葉の赤い色がとても濃いのが特徴です。
一枚一枚の葉は一般的なサニーレタスに比べやや縦長で、葉先の縮れは緩やかですが、葉全体に凸凹しており全体にふんわりとした感じになっています。
葉はやや厚みがありしっかりとした食感があります。食味はわずかな苦みがあるとされています。
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葉身の切れ込みの型は全縁、株の幅はやや小、結球性は不結球、
葉の長さは中、葉の幅は中、収穫期の葉の姿勢は斜上、葉の形は横広楕円形、葉身の先端の形は円形、
外葉の色相は赤味、葉のアントシアニン着色の有無は有、葉の光沢の強弱は強、
葉の凹凸の強弱は中、葉身の周縁の波打ちの強弱は中、葉身の先端部の切れ込みの有無は有、葉身の先端部の切れ込みの深さは浅、葉身の先端部の切れ込みの粗密は粗、葉身の先端部の切れ込みの型(葉身先端部の切れ込みが浅い品種に限る。)は歯状、
収穫期は中、抽だい始期は中、開花期の草丈は高である。
出願品種「TLE496」は、対照品種「イノベーションレッドグラス」と比較して、葉の凹凸の強弱が中であること、葉身の周縁の波打ちの強弱が中であること等で区別性が認められる。
対照品種「晩抽レッドファイヤー」と比較して、葉のアントシアニンの分布が全体であること、葉身の周縁の波打ちの強弱が中であること等で区別性が認められる。
-----』以上、抜粋。
◆実際に食べてみたワインドレスの食味
葉先の色はとても濃く、サラダに混ぜると良く映えます。食べた感じは、細かくちぎって他の葉物などと混ぜると食感や味の主張はあまり感じられませんが、ワインドレスだけを重ねて食べるとサクッとした歯触りがあり、少しの苦みとアントシアニンに由来すると思われるクセが感じられますが、それは嫌な味ではなく、美味しさとして感じられました。
●ワインドレスの写真ギャラリー
撮影機材: CANON EOS R5 , RF28-70mm F2 L USM, SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO
ロゴなし元画像サイズ:約4500万画素 8192X5464pix 350dpi RAWデータあり
各画像をクリックしていただければ拡大画像がご覧いただけます。
< 出 典 >
※ 「ワインドレス」タキイ種苗株式会社 品種カタログ
※ 「登録番号24335 TLE496」農林水産省品種登録データベース