小松菜(コマツナ/こまつな):美味しい旬の時期と産地や生産量

小松菜(コマツナ/こまつな)

■コマツナ(小松菜/こまつな)とは

●アブラナ科アブラナ属

コマツナ(小松菜/こまつな)

 小松菜(コマツナ)はチンゲンサイなどと同じアブラナ科アブラナ属の植物で、収穫せずにそのままにしておくととうが立ち、アブラナと同じ黄色い花を咲かせます。

 名前は東京の小松川(現在の江戸川区)に由来しているそうです。江戸時代、将軍に気に入られ、献上する際、土地の名前を冠したとか。また、当時から江戸庶民には親しまれていたようです。

●全国に土着のものがあるようです。

タイプが違う2種のコマツナ

 小松菜はそれぞれの地域で土着のものがあり、同じ品種もあればオリジナルのものもあるようですが、群馬の武州寒菜(ぶしゅうかんな)や新潟の大崎菜、関西では黒菜と呼ぶところもあるように、それぞれの地域での名前があるようです。

 また、品種改良も進み、ここ10年ほどでずいぶんとスリムでスタイルの良いコマツナが市場を占めるようになってきました。また、冬にはホウレンソウのように「ちぢみ小松菜」と言うのも出回ります。

 また、ほうれん草と同じようにサラダでも食べられる柔らかい赤軸のものも出ています。

赤軸の紫小松菜のページ →

ちぢみ小松菜のページ →

●小松菜(コマツナ)の主な産地と生産量ランキング

 小松菜は古くから関東で作られてきた野菜と言う事もあり、今でも主に関東で作られています。

 右の表は農林水産省がまとめた平成22年の全国のコマツナの生産量です。

 上位一位から5位までが関東が占め、それだけで全国の約半分を作っています。東京も2位となっていますね。

■小松菜(コマツナ)の美味しい旬の時期

●小松菜の旬は冬です

 コマツナは今では各地でハウスなども含め通年出荷されていますが、本来寒い冬に採れる野菜だったので冬菜、雪菜などとも呼ばれています。また、初春に出回る若くて色が薄いものは鶯菜(うぐいすな)とも呼ばれています。

  寒さに強く、一二度霜が降りた後のほうが甘みが増し、葉も柔らかくなって美味しくなります。

 普段ホウレン草をよく使っていると思いますが、ホウレン草よりアクが少なく、用途的には同じように使えるので、メニューにもどんどん取り入れてみてはいかがでしょうか。

 11月~3月にかけてが旬ですが、3月頃に出荷される鴬菜(うぐいすな)も非常に季節感が強く、見逃せません。

●コマツナの旬カレンダー

品種 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
小松菜                        

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