木曽赤かぶ/紫かぶ<蕪の種類
●木曽赤かぶ/紫かぶとは
◆木曽の伝統野菜
木曽の赤かぶと呼ばれているものには王滝かぶ、開田かぶ、細島かぶ、吉野かぶ、三岳黒瀬かぶ、芦島かぶの6つの種類があるとされています。それぞれが古くから木曽川の上流に沿う村で受け継がれてきた伝統野菜となっています。
何れも赤かぶと呼ばれてはいますが、色的には赤というより紫に近い赤紫色の物が多いです。写真の物は玉滝かぶです。
◆木曽赤かぶ/紫かぶの特徴
王滝かぶ、開田かぶ、細島かぶ、吉野かぶ、三岳黒瀬かぶ、芦島かぶによって形や大きさなど違いがあります。
概ね王滝かぶは丸からやや長いものまであり、開田かぶは扁平な形、吉野かぶと細島かぶは長い円錐形で、細島かぶは牛の角のように曲がるけいこうがあります。三岳黒瀬はややずんぐりとした短い円錐形、芦島かぶはやや大きめでコマのような形をしています。
表皮の色は赤紫から紫で、中の肉色は白又は白地に少し赤紫が混じります。
◆主な料理
産地では主に漬物にされています。かぶの部分は主に甘酢漬けにされます。甘酢漬けにすると表皮の色が全体に回り、桜色の漬物に仕上がります。一方葉の部分は塩を使わないで乳酸発酵させるすんき漬けにされます。すんき漬けはこのかぶの産地ならではの漬物です。
●主な産地と旬
◆主な産地と生産量
長野県木曽郡にある王滝村をはじめ、三岳村、開田村、木祖村などで作られています。生産量は少なく、そのほとんどが地元消費されると共に、漬物用として工場などに出荷されるようです。
◆木曽赤かぶの収穫時期と旬
収穫時期は10月中旬から11月中旬頃までで、この頃には産地の直売所に青果が並びます。
品種 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||
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木曽赤かぶ |
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