中島菜/なかじまな/ナカジマナ<能登伝統野菜
●中島菜とは
◆石川県能登の伝統野菜
中島菜は石川県能都の旧中島町で明治時代から食べ継がれてきた漬け菜の一種で、2006(平成18)年11月に能登伝統野菜として地域団体商標を取得しています。
石川県立大と石川農研の研究で、血圧上昇を抑制する機能性成分ペプチドを他の野菜より多く含んでいることが確認され注目され、加工品も続々と開発されています。
◆中島菜の特徴
葉の形状はかぶの物と似ていますが、葉の縁が細かくギザギザしているのが特徴で、少しピリッとした辛みと苦みがあります。
◆機能性成分が豊富
石川県立大、石川農研の研究成果によると、中島菜には血圧上昇に作用するアンジオテンシンI変換酵素を阻害するペプチドが含まれることが確認されており、これにより血圧の上昇が抑えられる効果が期待できようです。
また、東洋大の下村講一郎教授によると、中島菜が持つ辛み成分イソチオシアネートには強い抗酸化作用があり、これを6種類も持っている事。そして、70度で30秒煮た場合これが最大限に達し、その抗酸化作用は小松菜の10倍近くにもなるそうです。この抗酸化作用には細胞の老化防止やがんの抑制効果もあるとされています。
その他にもビタミンCやβカロテンなどを一般的な青菜類よりも多く含んでいる事も分かっています。
●中島菜の主な産地と旬
◆主な産地と生産量
JA能登わかば管内の旧中島町を含む七尾市をはじめ、中能登町などが主な産地となっています。
◆中島菜の収穫時期と旬
中島菜の収穫は11月頃から始まり春まで続きますが、主な時期が害虫がいない冬越しとなるため無農薬で栽培される事が多いのも嬉しいですね。
品種 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | ||||||||||||
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中島菜 |
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