スコッチ・ボンネット - Scotch Bonnet -:特徴や産地と旬
●スコッチ・ボンネットとは
◆ジャマイカなどカリブ海周辺で食べられている激辛とうがらし
「スコッチボネット」は「ハバネロ」と同じシネンセ種の一種で、ジャマイカをはじめカリフ海周辺でよく使われている激辛のトウガラシです。そのスコヴィル値は100,000〜350,000 SHUとハバネロと同等とされています。
「スコッチボネット」は英語で”Scotch Bonnet”といい、スコットランドのフチなし帽に由来しています。
また、地方名も多く、「ボニー・ペッパー」、「カリビアン・レッドペッパー」、「バハマ・ママ」などとも呼ばれているほか、アメリカでは「ジャマイカン・ジンジャー」とも呼ばれています。
◆スコッチ・ボンネットの特徴
「スコッチボネット」の形は直径2~4cmでパプリカを上から押しつぶしたような形をしています。色は黄色からオレンジ、赤色といくつかの品種があります。
「スコッチボネット」は単に辛いだけではなく、フルーティーな香りとほんのり甘味があり、その香りはリンゴやチェリーニ例えられたりします。
●スコッチ・ボンネットの美味しいの食べ方と料理
◆調理のポイント
とても辛い唐辛子なので、カリブ海周辺では主にみじん切りにするなどしてジャークチキンの付けダレなど料理の風味付けに使われています。
激辛料理としては「ハバネロ」と同じように、中に詰め物をして調理することもできます。
◆ジャークチキン(Jerk Chicken)
「スコッチボネット」を使った料理で一番有名なのはこのジャークチキンではないでしょうか。
鶏肉を、みじん切りにしたスコッチボンネット、ニンニク、タイム、それにクローブやシナモン、ナツメグなどの香辛料とオリーブ油を加えたものでマリネにしてから焼き上げ、リーペリンソースをかけて仕上げたもの。香り豊かでスパイシーなチキンです。
◆ドライパウダー スコッチボンネットミックスの一味
今回は一緒に入手した激辛とうがらしの「スコッチ・ボンネット」と「キャロライナ・リーパー」を合わせて作ることにします。超激辛ですが、ほんのり甘い香りも感じられます。
1.半分に切って干す
どちらのトウガラシも縦半分に切る。大きなものは更に半分に切った置いた方がうまく乾燥させやすい。切るときはビニール手袋を着用すること。素手でやると後で辛いことになります。
たねが付いている白い部分に強い辛みがあるので、この部分も捨てない。
日中、天日にあてて一気に乾燥させます。日が暮れる前に夜露にあたらないよう室内に入れ、翌朝また外で干します。
2.完全に乾燥させる
混ぜたときにカサカサと音がするまでしっかりと乾燥させることがポイント。水分が残っているとカビが生えて傷んでしまいます。特にスコッチボンネットはやや肉厚で乾燥しにくく傷みやすいので注意。
3.ミルで粉砕する
完全に乾燥させたら、家庭用のミルで種も一緒に細かく粉砕します。これで「スコッチ・ボンネット」と「キャロライナ・リーパー」の一味とうがらしが出来上がり。
4.容器に入れて保存
調味料入れなどに入れていつでも使えるようにしましょう。ただ、このままでは日数が経つと酸化して風味が損なわれてきます。長期保存したい場合は密封容器などに入れ、冷凍庫で保存するといいでしょう。
●スコッチ・ボンネットの主な産地と旬
◆主な産地と生産量
スコッチボネットはカリブ海周辺で栽培されている唐辛子です。中でもジャマイカがよく知られています。
国内ででもわずかですが栽培している農園があり、京都を拠点とする篠ファームは百貨店などに出荷もしています。
◆スコッチ・ボンネットの収穫時期と旬
日本の気候ではハウスなど施設栽培の方が適していますが、冷涼地でなければ露地栽培でも十分に収穫することができます。
収穫は地域によってずれますが、8月下旬ごろから11月頃までとなります。
品種 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | ||||||||
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スコッチ・ボンネット |