セロリアック/セロリラブ/根セロリ:特徴や産地と旬
●セロリアック/セロリラブ/根セロリとは
◆セリ科オランダミツバ属 (英)Celeriac (仏)celeri-rave
セロリアックは和名でカブラミツバ又は根セロリと呼ばれるもので、地中海沿岸が原産ではないかととされるセリ科オランダミツバ属の植物です。セロリの変種とされていますが、セロリは葉や葉柄を食用にするのに対し、セロリアックは肥大した根茎を食用とします。
ヨーロッパでは古くから親しまれてきた身近な野菜の一つで、スーパーなどでも手頃な価格で山積みされているのを見かけますが、日本では輸入されたものが中心で価格が非常に高く、フランス料理店など一部の飲食店で使われる程度で、一般的にはまだまだ知られていない食材です。フランスではセロリラブ(celeri-rave)と呼ばれています。
◆セロリアック/セロリラブ/根セロリの特徴
通常セロリアックは葉の部分とヒゲ根を切り落とした直径10~15cm程の丸い根茎部分だけの状態で流通しています。
断面を見ると分かりますが、表皮の中はカブのように中心まで白い果肉が詰まっています。
味はセロリと似ていますが、香りは優しくセロリが苦手な方でも食べやすいのではないでしょうか。
生のままでも食べることができ、デンプンを少し含んでいるので茹でてマッシュポテトのように裏ごしして食べたりします。
セロリに似た味と香りですが、見かけの悪さに反比例してセロリよりも繊細な味わいです。
●主な産地と旬
◆主な産地と生産量
国内に出回っているものの大半は海外からの輸入物です。主な産地はベルギーやオランダ、フランスなどのヨーロッパを中心に、ニュージーランドやオーストラリアなどとなっています。
国内では北海道や長野県、青森県など、各地で栽培されてはいますが、その生産量は非常に少なく、ほとんどが飲食店向けとなっています。
◆セロリアック/セロリラブ/根セロリの収穫時期と旬
収穫時期は気候などの環境によって違い、ヨーロッパでは冬から初夏にかけて旬を迎えます。輸入されているものは冬はヨーロッパ、夏から秋はオーストラリアやニュージーランドからから輸入され、通年出回っています。
国内では秋に北海道産、冬から初夏にかけては本州各地で収穫されています。
産地 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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一般地 | ||||||||||||
北海道 |