アロエベラ:主な有効成分とその効用

アロエベラ

アロエには沢山の有効成分が含まれ、昔から火傷に効くとか、胃腸に良いと言われ、その有効成分が徐々に解明されつつあります。でも、まだまだはっきりとしたことが分かっていないものも多いようです。ここでは、主な成分を挙げていますが、これ以外にも沢山の成分があり、それらが相互に関係しあっていろいろな働きが生まれていると考えられています。

●アロエベラに含まれる主な有効成分とその働き

◆医薬品扱いにあるアロイン

アロエの葉の緑の表皮部分にはアロインという成分が多く含まれており、これには胃腸を活性する作用がとても強く、健胃効果や便秘改善効果があります。このアロインはその作用が強いため薬事法において医薬品として扱われているほどです。その為、食品としてアロエを販売する場合は、アロインを含む表皮の部分を取り除いた葉肉部分だけにしなければなりません。特に妊婦は子宮を圧迫し充血させる作用もあるので摂取しないようにしなければなりません。

◆アロエチンの強い殺菌効果

アロエチンは高い殺菌力と解毒作用があるとされ、風邪の予防や肝臓の負担を軽減し炎症を鎮める働きがあるとされています。また、外用では吹き出物を抑えたり、メラニン色素の沈着を抑える働きも期待されています。

◆アロエエモジンと共存するアンスロン誘導体

アロエに含まれるアロエエモジンはアントラキノン系色素のファイトケミカルで健胃効果がある他、解毒作用もあるとされ、二日酔いの解消に効果があるといわれています。また、共存するアンスロン誘導体には瀉下作用があり、生薬として用いられてきました。

◆火傷にアロエ?アロエウルシン

古くから火傷(やけど)をしたらアロエの葉を切って当てておくと早く直ると言われてきました。これはアロエに含まれる様々な薬効成分によるもので、1~2度まで(水ぶくれが出来る程度)の火傷であれば効果があるとされています。これは主にアロエウルシンという成分によるところが大きく、細胞を再形成を促進する効果や抗潰瘍作用によるものとされています。でもこのアロエウルシンという成分はキダチアロエにしか含まれていないそうです。なのでアロエベラを貼り付けてもその効果は期待できないということです。

また、火傷も水ぶくれが破れてしまっているようなひどい火傷の場合は、アロエの有効成分による効果よりも感染の心配が大きいのでアロエを付けず、抗生物質を処方しなければなりません。

●アロエベラの栄養成分量

アロエベラは五訂日本食品標準成分表に記載がないため詳しいことは分かりません。

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