ズッキーニ・ロマネスコ／ズッキーナ・ステラ

●ズッキーニ・ロマネスコとは

◆イタリアのエアルーム品種

　ロマネスコはイタリアで古くから作られてきた伝統野菜的な固定品種です。海外では色々な種会社から種が販売されています。日本にもフランキ社（FRANCHI）やホルトゥス社（Hortus）などの種が輸入されています。

◆ズッキーナ・ステラ

　また、国内で広く栽培されるようになったズッキーナ・ステラは、トキタ種苗（株）がグストイタリアというブランドで販売しているロマネスコタイプの商品名（おそらく商標）です。トキタ種苗（株）の解説に書かれている内容もロマネスコの特徴と同じなので、果実はロマネスコと同じと考えていいでしょう。ちなみに”Zucchina stella”で検索しても出てくるのは国内のサイトばかりで海外サイトにはほとんどヒットしません。

　トキタ種苗（株）は近年イタリア野菜の種にすごく力を入れており、ネットでいろいろな種を検索してもグストイタリアブランドばかりが出てくるようになりました。また、ズッキーニ・ロマネスコも以前はいくつかの海外メーカーの種が出ていたのですが、なぜか今ではトキタのステラしか出てこなくなりました。

◆ズッキーニ・ロマネスコの特徴

　この品種は花ズッキーニとしても知られ、花が付いたままの幼果も収穫できます。花ズッキーニとして収穫する場合は、雌花は果実が10cm以下の時、雄花は開花前後に収穫するとされていますが、ズッキーニの成長はとても早く、サイズをそろえて収穫するのはとても難しい作業なので、花ズッキーニは高級食材として扱われています。

　ズッキーニそのものを食べるなら１８～２０ｃｍ程で収穫した物がお勧めで、収穫せずに育て続けるとヘチマサイズくらいまで大きくなります。ただ、そうなったものは味や食感が著しく落ちてしまいます。