紅まさり/ベニマサリ<サツマイモの品種
●紅まさりとは
◆農研機構が開発した「かんしょ農林55号」
ベニマサリは1992(平成4)年に九州農業試験場畑地利用部甘しょ交配研究室(現農業技術研究機構九州沖縄農業研究センター畑作研究部サツマイモ育種研究室)において、皮色、食味に優れる「九州104号」を母、外観と食味に優れる「九系87010-21」を父として交配し、採種した物を選抜育成されたカンショで、2001(平成13)年に農林水産省育成品種「かんしょ農林55号」として登録されました。
◆紅まさりの特徴
農研機構のホームページによると、いもの形は紡錘形で大きさはサツマイモの中では中くらいですが、形の揃いがややいいとされています。また条溝も極僅かしか見られません。
表皮の色はさつま芋らしい赤色で、中の肉色は淡い黄色です。蒸した時の肉質はホクホク系ではなくやや粘質で、糖度が「高系14号」より高く食味が優れると紹介されています。
また、『いも収量は「高系14号」を標準栽培で15%、早掘栽培で26%上回る』と紹介されています。
栽培においては、センチュウに対する抵抗性は中、ミナミネグサレセンチュウにも中の抵抗性を示しているとされています。黒斑病抵抗性は強~やや強であり、貯蔵性はやや易となっています。
◆紅まさりを焼いてみた
今回入手した物を180度のオーブンで1時間ほどかけてじっくり焼き上げてみました。
割った感じは写真の通りで、甘い蜜がしみだしてくる程しっとりした仕上がりになりました。
香りが良く、食べた感じはとても甘く舌触りもなめらかでした。
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