●こどもピーマン ピー太郎の来歴や特徴
こどもピーマンという名称で販売されている物はタキイ種苗が開発した「ピー太郎」という品種の愛称で、ピーマンが苦手な子供でもおいしく食べられるピーマン”をコンセプトに開発され、苦みやピーマン臭が少ないのが特徴。
◆こどもピーマン ピー太郎の来歴
こどもピーマン ピー太郎はタキイ種苗株式会社が「ピーマン嫌いの子供たちをなくしたい」という強い思いから10年もの月日をかけて開発され、タキイ種苗創業175周年を迎えた2011年に発表、発売されたF1品種である。
交配に用いられたのは辛い唐辛子として知られる(ハラペノ)ハラペーニョ種で、メキシコ向けに育成していた中から辛み成分であるカプサイシンを全く含まない個体が偶然発見され、これをもとに育成がすすめられたそうだ。下の写真が(ハラペノ)ハラペーニョ種。
発表されて以降、メディアでも多数取り上げられ、シーズンになると各地の農産物直売所などでも多くの生産者が栽培出荷するようになりよく見かけるようになったのだが、あれから15年ほど経った2026年現在は、まだ種子は製造販売されており、各地で個々の生産者が栽培出荷してはいるが、その数はかなり落ちついたように見受けられる。
また近年は苦みやピーマン臭が少ないバナナピーマンなど様々な品種も登場している。
◆こどもピーマン ピー太郎の特徴
こどもピーマン ピー太郎は果実の外見は(ハラペノ)ハラペーニョ種とよく似た長さ10cmほどのロケット型で果重40gほどである。見た目としてはピーマンというよりほぼハラペノ、いわゆるトウガラシである。
果皮の色はやや濃い緑色で、切った断面を見ると、一般的なピーマンに比べ、肉厚で果汁が多いことがわかる。
そして最大の特徴はその食味で、ピーマン特有の苦みやピーマン臭が少なく、甘みがあることである。またハラペノ由来でありながら辛み成分であるカプサイシンを全く含まず、当然辛味がないのである。
ゆえに、一般的なピーマンが苦手な子供でさえも美味しく食べられるというのが謳いとなっている。
タキイ種苗のホームページによると特徴は以下の通りです。
1.苦みやピーマン臭が少なく、果肉が厚くジューシー。
ピーマンの苦味はポリフェノールの一種である「クエルシトリン(quercitrin)」に、ピーマンの香気成分(ピラジンの一種)が加わることで苦味として感じることがわかっているが、本種に含まれるクエルシトリンの量は一般的なピーマンの約10分の1ほどしかないため苦みが少ないのである。
また、果肉の厚さが従来品種の2倍以上で、水分含量が多くジューシーな食感である。
2.従来のピーマンに比べてビタミンC・カロテン含量が多い。
ビタミンCは一般的なピーマンのおよそ1.5倍、カロテンは2倍も含まれている。
3.全糖量が高く甘い
糖の中でも甘味度の高いフラクトースの割合が高く、従来品種よりも甘味がある。
4.パプリカより酸っぱくない
クエン酸の含量が、パプリカの7分の1程度で、酸味が少ない。
5.トウガラシ‘ハラペノ’由来でありながら辛くない
メキシコのトウガラシ‘ハラペノ’に由来する品種ではあるが、辛味成分のカプサイシンを全く含まず辛くない。
●こどもピーマン ピー太郎の食べ方
こどもピーマン ピー太郎は基本的には一般的なピーマンと同じ料理で美味しくいただけます。さらに、ピーマンの強い香りや苦みが無いので、他の素材の風味を邪魔することなく、パリッとした食感や綺麗な緑の彩をプラスすることができます。
ちなみに、このピーマンはしっかりと熟して糖度が上がると、下部(お尻の方)に縦にひび割れの細い筋が現れてきます。購入する際は、つるっとした綺麗なものを選びがちですが、このひび割れが目に入ったら、”しっかりと熟して甘いやつ”を見つけたと考えてそれを選ぶと良いでしょう。
◆実際に食べてみたこどもピーマン ピー太郎の食味
●生のままかじっても美味しい
こどもピーマンは上記のとおり、苦みや青臭さが感じず、ピーマンが苦手な子供でも美味しく食べられます。実際に生のまま、マヨネーズを付けて先から丸かじりしてみると、ポリッと言う心地よい音と食感で、噛むとほんのりと甘みを感じ、確かに苦みや青臭さは感じませんでした。
●肉や魚料理の付け合わせに
サッと炒めるだけでパリッとした食感と甘くジューシーな味わいが楽しめ、肉料理や魚料理の付け合わせとしてもとても良い感じです。
彩的にもいいですよね。
●青臭さが少ないので風味を損なわない
子供ピーマンとキノコをニンニクを効かせてオリーブ油とバターでソテーしたものです。
子供ピーマンは一般的なピーマン程青臭さがなく、キノコと共に炒めてもキノコの香を邪魔せず、綺麗な緑色を加えることができました。
●こどもピーマン ピー太郎の栽培と収穫時期
こどもピーマン ピー太郎の種子は広く種苗販売店で購入することができ、誰でも栽培することができます。自宅のプランターでも栽培収穫ができるので、チャレンジしてみてはいかがですか。
◆主な産地と生産量
種まきの時期は露地栽培の場合2月から4月上旬の間で、収穫時期は早ければ5月中旬頃から始まり11月入る頃まで続きます。
下の表はタキイ種苗のカタログのもので、画像はカタログサイトのページにリンクしているので、詳しく知りたい方はリンクをクリックして下さい。
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◆こどもピーマン ピー太郎の収穫時期と旬
収穫時期は露地栽培物では5月中旬辺りから11月に入る頃まで、トンネル栽培では5月上旬頃から。またハウス栽培では12月中旬頃まで収穫できるようです。
各地の直売所などに多く並ぶのはやはり6月下旬頃から9月にかけてで、旬は夏と言えます。
| 品種 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| こどもピーマン ピー太郎 |
< 出 典 >
※ 「新発表 ピーマン界にニューヒーロー誕生!」 タキイ種苗株式会社 2011タキイ最前線 春号 P17
※ 「4月9日はよいPマンの日」 タキイ種苗株式会社インフォメーション 2013.04.09
※ 「野菜のいろいろ ピー太郎」 独立行政法人農畜産業振興機構 野菜情報 2013年9月号











































