やぐらねぎ(櫓葱/ヤグラネギ)

やぐらねぎ(櫓ネギ)

●やぐらねぎ(櫓葱/ヤグラネギ)とは

◆やぐらねぎ(櫓ネギ)の特徴はその増え方

やぐらねぎ(櫓ネギ)

普通のネギは九条ネギにしろ千住ネギにしても5月頃になるとネギの頭に丸く小さな花が集まったネギ坊主ができ、それが種になります。そして、その種を植え、芽が出てネギに成ります。

このやぐらネギはその間の過程を省き、5月頃に花の代わりに珠芽(しゅが)と呼ばれる物を付け、そこからいきなり小ネギが伸びてくるんです。

そしてそのまま放置しておくと親株の葉は枯れて倒れ、その先の小ネギが地面に接してそこに根を張って増えていくんです。

栽培する場合は、その小ネギが伸びてきた珠芽(しゅが)の部分は指先で簡単にポロっと取れるので、その球根状に少し膨らんでいる部分を土に植えるとすぐに根付きます。

写真はうちの家庭菜園に植えているものです。毎年どんどん増えていきます。

◆やぐらねぎ(櫓ネギ)の名前の由来

先に紹介したこのネギの増え方で、その珠芽(しゅが)の様子が櫓(やぐら)に似ていることから「やぐらねぎ」と呼ばれるようになったようです。

他にもやはりこの増え方や見た様子から「二階ねぎ」や「灯台ねぎ」、「軽業(かるわざ)ねぎ」など面白い名前で呼ばれています。

◆やぐらねぎ(櫓ネギ)も珠芽(しゅが)が出来るまでは普通のネギと同じ

やぐらねぎ(櫓ネギ)は畑などに植えられていても、春に珠芽(しゅが)が出来るまでは普通のネギと見分けが付きません。

味も一般的な青ネギと同じです。もちろん食べ方も同じです。

■やぐらねぎ(櫓ネギ)の画像ギャラリー

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