激辛なんばん:特徴や産地と旬

●激辛なんばんとは
◆北海道で親しまれている辛い青唐辛子
北海道では唐辛子の事を「なんばん」と言います。これは「南蛮からし」に由来し、明治時代中期に岩手県から導入され栽培が始まった唐辛子が北海道の気候風土に適応し定着したと考えられています。
北海道で栽培されている「なんばん」にはいくつかの品種があり、辛味が強い物から穏やかなものまでありますが、辛いなんばんの代表的な品種は伝統野菜にも認定されている「札幌大長なんばん」と、この「激辛なんばん」です。

この辛いなんばんは北海道の郷土料理「三升漬」には欠かせない食材となっています。
◆激辛なんばんの特徴
激辛なんばんは細長い形で先端は尖り肩の部分はヘタの内側にあり張り出していません。札幌大長なんばんは少し肩がしっかりとあるものが多いようです。

果実の色は緑色の状態で収穫されるものと、熟して全体に真っ赤になってから収穫されるものとがあります。断面は写真の通りで、種が先近くまで入っています。
●激辛なんばんの美味しい食べ方と料理
◆調理のポイント
激辛なんばんは名前の通り辛味が強いので、通常は薬味的な使い方をするか、三升漬や南蛮味噌などに使います。

生のままでも食べられるほか、辛い物が好きな方であれば炒め物や揚げ物などにも使えます。
◆三升漬(さんしょうづけ)
北海道の東北地方で作られてきた郷土料理に三升漬(さんしょうづけ)というのがあります。これは一種の保存食で、青なんばんと麹、醤油をそれぞれ一升ずつ同割で漬け込みます。
一月ほど漬け込めば食べられ、1年以上もち、家庭によっては毎年継ぎ足し継ぎ足しで作ったりもするようです。
できた三升漬はご飯にのせて食べたり、豆腐や野菜に付けて食べる他、ラーメンにトッピングしても美味しそうです。
◆激辛なんばんでピリ辛フレッシュトマトパスタ
激辛なんばんを細かく刻み、フレッシュトマトのスパゲッティにトッピングしたもの。

今回入手したものはハラペーニョほどの辛さでした。写真の量で程よい辛みが楽しめて美味しかったです。
◆激辛なんばんを使った料理をレシピサイトで探す
主な料理レシピサイトの激辛なんばんを使ったレシピのページにリンクしています。参考にされると良いでしょう。
クックパッド | レシピブログ | 楽天レシピ |
●激辛なんばんの主な産地と旬

◆主な産地と生産量
激辛なんばんは北海道各地で作られていますが、産地としてよく知られているのは旭川です。
今回入手したものも旭川産でした。
◆激辛なんばんの収穫時期と旬
旭川での収穫時期は5月中旬~11月中旬頃までのようです。
沢山出回る旬の時期は6~9月の夏期です。

品種 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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激辛なんばん |