空心菜(クウシンサイ):特徴や産地と旬
●空心菜の概要と特徴
◆空心菜とは
分類: ナス目 < ヒルガオ科 < サツマイモ属
学名:Ipomoea aquatica Forsskal.
英名:Water Morning Glory、water spinach
中国名:空心菜、通菜
和名:ようさい/蕹菜
別名:エンサイ、アサガオナ(朝顔菜)
クウシンサイ(空心菜)はヒルガオ科サツマイモ属の葉野菜で、標準和名は「ヨウサイ」とされています。東南アジアが原産とされ、日本では沖縄でウンチェーバーやウンチェーと呼ばれ盛んに栽培されてきました。
クウシンサイ(空心菜)という名前はもともと中国での呼び名で、茎の中が空洞になっている事から付けられた名前のようです。
若い葉と茎を食べる野菜で、シャキシャキとした食感のある茎と、少しヌメリを持つ葉が特徴になっています。中国以外にもタイやフィリピンなど東南アジアの色々な国やオーストラリアなどでは古くから親しまれてきた野菜の一つです。
最近では、スーパーなどでクウシンサイ(空心菜)のスプラウトも並んでいますね。トウミョウなどと同じように水耕栽培されたものが、スポンジ床に根を付けたままの状態で、袋にパック詰めされた状態で売られています。
◆名前がいっぱいあってややこしい
クウシンサイ(空心菜)は色々な名称があって、それぞれ別の野菜のようにも思いがちですが、同じ仲間なんです。
クウシンサイ(空心菜)→もともと中国での名称「コンシンツァイ」で、日本でも一般的な名称として定着しています。
ヨウサイ→標準和名。
アサガオナ(朝顔菜)→朝顔のような花を咲かせるからそう呼ばれてきたようです。
エンサイ→中国での別名「エンツァイ」が日本に伝わった呼び名。
ウンチェーバーやウンチェー→沖縄での名称
◆空心菜の特徴
空心菜の葉の形状は細長く、先が尖った矢じりの形をしています。栽培環境などによって葉はかなり細長い物からやや幅広タイプなど違いは出てくるようです。
空心菜はその名の通り、茎の芯が空洞になっているのが特徴で、この空洞が食べた時にシャキシャキとした食感を感じさせてくれます。
●クウシンサイ(空心菜)の主な産地と旬
◆クウシンサイ(空心菜)は南国野菜
クウシンサイ(空心菜)はもともと東南アジアなど暖かい地域に自生する植物で、沖縄などでも自生しています。国内での栽培は沖縄や九州など暖かい地方が中心ですが、全国の市場に安定して流通するほどの量は生産されていません。
高温多湿を好む植物なので、温暖地の湿地帯や水田などで栽培されています。
近年、その美味しさや珍しさもあって人気が出ており、ハウスや施設での栽培も各地でされるようになったようです。スプラウトも出回り始めています。
また、家庭菜園でも人気の野菜の一つとなっています。
◆クウシンサイ(空心菜)の旬は熱い夏
クウシンサイ(空心菜)の旬は7月から9月頃までの熱い夏になります。
品種 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | ||||||||
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クウシンサイ(空心菜) |